『かがり火』は、合同会社かがり火が発行する地域づくりの情報誌です。
1987年の創刊から30年以上にわたり、隔月で年6回発行されており、地域づくりに情熱を燃やす多くの方達が紹介されています。
「人間情報誌」でもあり、地域を元気にするためのノウハウや試行錯誤の歴史等が満載です。
地域の情報は、全国の約250名の「支局長」が提供し、発行人の菅原歓一さんが自ら足を運んで取材されることも多いそうです。
取り上げられている方の多くは、いわゆる有名人ではありません。その理由を、菅原さんは次のように語っておられます。
「世の中には、有名になることなど全く眼中になく、コツコツと努力を続け、黙々と自分の役割を果たしている方たちがいます。自分の功績をPRしませんから、マスメディア等に取り上げられることもありません。しかし、このような方たちによって、社会は支えられているのです」。
もっとも、『かがり火』の歴史は平坦なものではありませんでした。
2009年4月、129 号を刊行した時点で資金難等から休刊に追い込まれたのです。すると読者の有志が「決起集会」を開いてカンパを集め、同年12月に復刊を果たし、現在に続いているのだそうです。
なお、10月19日(土)には、政策研究大学院大学(東京・港区六本木)で復刊10周年記念フォーラムが開催されます。
内山節さん(哲学者、『かがり火』編集人)による講演、首長等による地域からの報告等が予定されているとのことで、読者であれば誰でも参加できます。
菅原さんは、本年6月発行のNo. 187の編集後記で「常識を大切にしたい」と書いておられます。
「住みやすい社会を作るための常識(社会通念)を醸成することは大変難しい。悪い方向に向かう場合もある。本誌は右にも左にも偏ることのない常識を心棒に据えて、これからも編集を続けていきたい」と決意表明されています。
[参考]
『かがり火』ホームページ(購読申し込みもこちら)
http://www.kagaribi.co.jp/
『かがり火』復刊10周年記念フォーラム案内
https://www.facebook.com/events/674911059658842/
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.178
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
(過去の記事はこちらにも掲載)
http://food-mileage.jp/category/pr/