岩手県の東南端、宮城県に接する陸前高田市は、東日本大震災の津波で大きな被害を蒙りました。
震災直後から多くのボランティア等が入り、なかにはやがてリピーターとなり、あるいは移住された方もいます。
そのような陸前高田市において、2017年5月、特定非営利活動法人 高田暮舎(たかたくらししゃ)が誕生しました。設立に関わったのは、震災後に都会からUターン、Iターンした若い方達が中心です。
掲げるミッションは「ポジティブな過疎地を創る!」。 日本全体が人口減少社会に移行するなか、過疎だからこそできる取組みを行い、新しい町を創り出していくこと。
具体的な活動の一つが、陸前高田市から受託して運営しているポータルサイト「高田暮らし」です。
このサイトによると、陸前高田市に移住定住する(高田人になる)プロセスは、まずは陸前高田の事を「知る」、次に「行ってみる」、そして「仕事を探し」「家を見つける」。
高田暮舎では、この一連のプロセスに沿った情報提供と、一元的な相談窓口の業務を行っています。都会で暮らし働いた経験があるUターン、Iターン者ならではの的確なアドバイスができる面もあるようです。
陸前高田市では、昨(2019)年9月、国営の東日本大震災津波伝承館がオープン。近隣にはユースホステル等の震災遺構のほか、有名な「奇跡の一本松」もモニュメントとして残されています。
東日本大震災から間もなく丸9年を迎えます。
津波の爪痕が残る一方で新しいユニークな活動が始まっている陸前高田市を訪ねてみませんか。
[参考] 高田暮らし
https://takatakurashi.jp/
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-No.185
2020年1月25日(土)[和暦 睦月朔日]
(過去の記事はこちらに掲載)
http://food-mileage.jp/category/pr/