祖師ヶ谷大蔵駅(小田急小田原線、世田谷区)の近隣には、かつて円谷プロダクションがありました。
それにちなんで北口広場にはウルトラマン像があり、駅周辺の商店街はウルトラマン商店街と呼ばれています。
その賑やかな通りを2分ほど北へ歩いたところに、ゴホウビダイナーはあります。
国産ハンバーガーを中心とした料理を、国産クラフトビールとともに楽しめるお店で、店名には「がんばった自分や大切な人への“ご褒美”として楽しい時間を過ごして欲しい」という思いが込められているそうです。
店主の齊藤星児さんは福岡県の出身。
青果市場で働いていた時、丹精込めて生産した作物に正当な対価がつかず廃業せざるを得なくなった生産者の姿を見て、このままでは真っ当な国産の作物が消えてしまうという危機感を覚え、自ら飲食業に転身されたという方。
ゴホウビダイナーは、とにかく食材へのこだわりが尋常ではありません。
店頭も店内の壁も、メニューまで、その料理の食材の産地と生産者を紹介するパネルや記事で溢れています。
齊藤さんは、誇りとこだわりを持って生産している生産者のことをクラフトマン(職人的生産者、名人)と呼び、自ら足を運ぶ等して顔の見える関係を築いておられるそうです。
名物メニューの一つが、2019年10月に登場した「祖師谷バーガー」。
原料の赤崎牛(福岡)は、生産者の方が大事にこだわって育て上げた牛肉で、信頼できる相手にしか販売しないという貴重なもの。岩塩とブラックペッパーだけで味付けした赤身肉のパテは、噛むほどに深い味わいです。
他にも生産者のこだわりの食材を使った様々な料理を楽しむことができます。
また、国産のクラフトビールも常時15種類ほどを取り揃えているとのこと。
飲食業を始めて13年。安さだけを求めるのではなく、産地や生産者に共感してくれる心ある消費者が日々増えているという実感もあるそうです。
「安いものにはワケがあり、高いものには価値がある。全国各地のクラフトマンに思いを馳せながら食事を楽しんで頂きたい」。
ウルトラマンと同じ「星の子ども」という名前を持つ斎藤さんは、熱く語ります。ぜひ、足を運んでみて下さい。
[参考] ゴホウビダイナー
https://www.facebook.com/gohobidiner/
https://www.instagram.com/gohobidiner/
出所:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
No.186、2020年2月8日(土)[和暦 睦月十五日]
(過去の記事はこちらに掲載)
http://food-mileage.jp/category/pr/