【ブログ】エシカルとは(ほか備忘的に)

2020年9月半ばに入っても、相変わらずに「巣ごもり」状態。
 千葉・八街からはポケマル経由でオオマサリ、福島・喜多方市山都の母なる地球を守ろう研究所からは「幸せだった豚」の豚肉が到着。耕作放棄地で草や野菜屑で育てられた豚です。

 9月9日(水)付け日本経済新聞夕刊には、タイで家庭菜園が大きく増加しているとの大きな記事。
 今回のコロナ禍は、世界各地で食べものや一次産業の姿を変えつつあるようです。

9月14日(月)の夕刻は、毎月定例の奥沢ブッククラブ(第59回)に参加。
 前半は参加者からのおススメ本の紹介。
 コーン『誰にも言わないと言ったけれど-黒人神学と私』、吉本ばなな『「違うこと」をしないこと』、阿保順子『痴呆老人が創造する世界』など、今回も多くの興味深い本を紹介して下さいました。何冊かは読んでみようと思います。
 ちなみに私はコロンバニ『三つ編み』をおススメ(すでに過去のブッククラブで紹介された方がおられたようです)。

後半は、この日の課題本であるカミュ『ペスト』について。
 不条理と闘う市井の人々の姿は、ナチスへのレジスタンス運動に参加した著者自身の体験がベースにあるとのこと。新しい知識や読み方を教わるのも、読書会の醍醐味です。

 最後に(これも恒例)Uさんが読んで下さった絵本は田島征三『しらないまち』。絵のタッチを含め、不思議な(ちょっと怖い)本です。

 次回(10/12)の課題本は、すんなりと、参加者の一人で今春から京都の大学院に通うIさん初の著書『ひらけ!モトム 』に決定。脳性麻痺の方を介助した学生時代の体験を基にした本だそうです。
 早速、注文しました。

翌15日(火)の午後は、(株)アイ・グリッド・ソリューションズ主催のセミナー「 時代のキーワード『エシカル消費』を学ぶ」にオンライン参加。

 講師は(一社)エシカル協会代表理事、日本ユネスコ国内委員会広報大使の末吉里花(すえよし りか)さんです。
 TBS系テレビ『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンターとして世界を旅するうちに地球環境への危機感を抱くようになり、エシカル消費の普及を目指す活動を始められたとのこと。

エシカル消費とは非常に重要な考え方ですが、どうにもEthical(倫理的)という言葉がとっつきにくいのが普及に向けての課題かと思っていました。
 ところが末吉さんは、非常に分かりやすく説明して下さいました。
 すなわち、エシカルとは「いきょうを、っかりとんがえ」こと。
 そしてエシカル消費とは、「地域の活性化、雇用なども含む、人・社会・地球環境に配慮した消費」のことだそうです。

右は(一社)エシカル協会ウェブサイトより。

ご自身が調査されたヨーロッパ等の事例も色々と紹介して下さいました。日本はまだまだ遅れている(=まだまだできることはたくさんある)ことが理解できました。

 そして最後に、末吉さんは「私たちにできること」として、「周囲に広める」「当たり前を疑問に思う」「自分が手にするモノやエネルギーの背景について意識する」「仲間を作る」等をあげられました。
 エシカル消費、改めて注目する必要があります(末吉さんのご著書も読んでみようと思います)。

同じ15日(火)の夕方は、母なる地球を守ろう研究所(注:拙メルマガ記事から)の「気候崩壊について知ろう〜これからの10年が人類の未来を決める〜」に参加。

この日は一般向け全3回(9月15、22、29日)のインターネットセミナーの1回目で、11月にも同様のコースが開催されます。
 ほかに農家向けにアグロエコロジー関連のセミナーも予定されているとのこと。

研究所代表の長谷川 浩さん(農学博士)は、国の研究機関で有機農業の研究等に従事された後、2011年の原発事故を機に退職して福島の中山間地に移住・新規就農された方。
 冒頭で紹介した豚肉も、長谷川さんが育てられたものです。

 この日のセミナーは、いわば基礎知識編。
 研究所理事の中森正茂さんが「気候崩壊」の現状について包括的に説明して下さいました。中森さんも大手電機メーカー等の勤務を経て福島・裏磐梯に移住された方だそうです。
 2回目以降のセミナー(対応/課題解決編?)に期待したいと思います。

ところで、オンラインのメリットは、大きく2つあると思うようになりました。
 1つは、京都でも福島でも、離れていても気軽に参加できること。
 そしてもう1つは、改めて顔を合わせて交流することの大切さ、楽しさを再認識できたことです。

 なお、ここ数週間は政治の季節でした。
 長かったパクス・アベ時代が終焉、与野党とも大きく体制が変わりました。政策論争の深まりに期待したいと思います。