【ほんのさわり】宮内泰介、上田昌文『実践 自分で調べる技術』

−宮内泰介、上田昌文『実践 自分で調べる技術』(岩波新書、2020.10)−
 https://www.iwanami.co.jp/book/b530022.html

ベストセラーの前著『自分で調べる技術』(2004)が、全体に新たに書き下ろされました。
 宮内さんは北海道大学大学院文学研究院教授。専門は環境社会学で、環境保全やコミュニティの分野を中心に実践的な調査研究を続けておられる方。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】鳥インフルエンザ

新型コロナウイルスの感染が拡大する一方で、家きんの病気である高病原性鳥インフルエンザの発生が世界で相次いでいます。
 国内でも3県・10農場で発生が確認され、過去最大に迫る160万羽の殺処分や周辺農場の移動制限等の措置がとられています。野鳥でも相次いでウイルスが確認されており、例年よりも感染リスクが高い状況にあります。

一方、鳥インフルエンザが人に感染することは一般的にはありません(海外では、感染した鳥に直接触れて羽をむしるなど濃厚に接触した場合に感染した事例があります)。
 また、感染が確認された農場の家きんの肉や卵は流通していませんが、仮に食べたとしても鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はありません。鳥インフルエンザウイルスは70度以上の加熱や胃酸により不活化(死滅)するとされています。

ちなみに厚生労働省は、「鶏肉を未加熱または加熱不十分なままで食べることは、食中毒を予防する観点からもお勧めできません」としています。… 続きを読む

【豆知識】米の1人当たり消費量の推移

国民1人・1年当たりの米の消費量は、1960年代前半には120kg近くあったのをピークに、2000年頃までに半減しました。これは、経済の高度成長と所得の増大に伴い、食生活のパターンが、それまでの米を中心とするものから、パンや麺、さらには畜産物や油脂を多く消費するものに大きく変化したためです。
 ところが、かつてのように経済が成長していない近年においても、米の消費量は減少し続けているのです(リンク先の図206参照)。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/12/206_komeshouhi.pdf

これによると、1996/97年(96年7月から97年6月までの1年間)における米の1人当たり消費量は75.0kgだったのが、2019/20年には56.6kgへと、四半世紀足らずの間に25%も減少してます。

この背景には、引き続いている単身世帯や共働き世帯の増加や、中食(持ち帰り弁当など)・外食への支出の増大等があるとされています。特に2019/20年においては、コロナ禍の影響により家庭における米の消費量は増加したものの、それ以上に外食における米の消費が減少したため、前年に比べて3%以上と大きく減少したのです。… 続きを読む

輸入食料のフード・マイレージのデータ掲載について

 照会・要望の多い輸入食料のフード・マイレージのデータを「フード・マイレージとは」のページで公開しました。 

 このデータは自由に引用・加工して頂いて結構ですが、その際には出典(ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」、https://food-mileage.jp/)の明記をお願いします。
 また、引用等をされた場合は以下からご一報いただけると幸いです。… 続きを読む