【オーシャン・カレント No.226】森 歩(もり・あゆみ)さん

(写真は森さんのフェイスブックより)

森さんは東京都のご出身。
 外国人相手の日本語教師をしながら、『東北食べる通信』の縁で知り合った岩手の漁師さんのお手伝いに通ったり、わかめを東京・高円寺のマルシェで販売したり、という活動をされていましたが、本年4月、兵庫・但馬(たじま)の豊岡市に移住されました。
 但馬は兵庫県北部の日本海側に位置し、豊岡市はコウノトリや2019年に劇作家の平田オリザさんが主宰する劇団とともに移転された地として有名です。

森さんが就職したのは但馬漁協(JF但馬)。漁協とは漁業者からなる協同組合で、森さんは新製品の企画やオンラインショップの運営等を担当されています。
 オリジナル商品の一つである麹の魚醤は5年かけて開発したもので、香住カニ、甘えびなど7種類あり、旨干しや炊き込みご飯にも使われているとのこと。柔らかくなり、臭みはなくなるなど、「発酵の力は素晴らしい」と森さんは仰っています。
 
 加工品に力を入れているのは、低・未利用の魚介類を活用することで漁業者や地域の加工業者の所得を確保するとともに、魚離れが進むなかで手に取りやすいかたちで消費者に届けることを狙いにしているとのこと。

去る9月17日(金)夕刻、東京・神田の47都道府県レストラン・箕と環(みのとわ)で開催されたイベントでは、漁協の加工品を中心とした「但馬スペシャル定食」を頂きながら、(愛犬とともに)オンライン参加された森さんのお話を伺いました。

「海や山がすぐ近くにあり、回りの方も気にかけて下さる。自分なりに地域の一次産業を盛り立てていきたい」と元気に語る森さんの、新天地での活躍を期待したいと思います。

[参考]
但馬漁業協同組合(JF但馬)
 https://www.jftajima.com/
9月17日(金)のイベントの模様(拙ブログより)
 https://food-mileage.jp/2021/09/18/blog-335/

出所:
 F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
 No.226、2021年9月21日(火)[和暦 葉月十五日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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