食料自給率向上のような大きな課題は、国(政治や行政)が取り組むべきもので、自分にできることはせいぜい国産や地元産の食べものを選ぶこと(それはそれで大切なことですが)位しかないと思っている人も多いと思われます。
しかし、個人の立場で、食料自給率向上に正面から取り組んでいる方もおられます。
その一つが「未来を変えるパン」。
国産小麦のパンを扱っている全国のパン屋さんの検索マップで、現在、北海道から九州まで121店舗が登録されています。
フードロス削減や地産地消に配慮しているパン屋さんの新規登録の受け付け、小麦生産者とパン屋さんとの橋渡し等も行っており、また、フォーラムやセミナー、小麦畑ツアー、麦踏み体験会等のイベント情報も掲載されています(「情報ひろば」欄参照。去る6月5日の麦刈りイベントには、私も参加させて頂きました)。
運営している「パン食文化研究室」が目指しているのは、全国各地に小麦農家が増える「自給率向上」、地元産小麦を使うパン屋さんが増える「地産池消」、健康や環境に配慮したパンを選べる「持続可能な食卓」とのこと。
代表の青沼一彦さんは、勤務していた広告代理店を中途退職して神奈川・大磯に移住。ご自身も小麦を生産しパンを焼きながら、生産者や製粉事業者の方、大学等と連携し、幅広く活動されています。
このような地域における実践が、日本全体の自給率向上等にも貢献していくことが期待されます。
[参考]
未来を変えるパン
https://miraipan.jp/
6月5日の麦刈り塾の模様(拙ブログ)
https://food-mileage.jp/2022/06/07/blog-382/
農の蔵講座・「パン試食講座」「ご当地小麦パンの紹介販売会」
日時:7月24日(日) 10:00〜15:30
場所:農大アンテナショップ「農」の蔵(東京・世田谷代田)
企画:パン食文化研究室
(詳細、問合せ等↓)
http://www.nodaisup.com/news/2022-06-20-2.html
出典:
F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信-
No.245、2022年6月29日(水)[和暦 水無月朔日]
https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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