【ブログ】北の杜FARM(山梨・北杜市)など

2023年2月26日(日)の午後は、東京・品川へ。
 京急・新馬場駅近くにある本照寺の境内で、小さなマルシェが開かれていました。
 オープン間もない時間でしたが、多くの方が足を止めています。

出展されていたのは、北の杜FARM
 山梨・北杜市のお仲間とともに、代表の保坂香里さんのお元気そうな姿がありました。

 野菜ソムリエPro.でもある保坂さんは愛知県の出身。2017年、勤めていた大手印刷会社を退職して移住、新規就農された方。移住前には品川でのマルシェ開催や東京・檜原村でのゴマ栽培に取り組み、仲間からは旧姓にちなんで「こじまん」と呼ばれ、前向きで明るい性格で人望もありました。
 しかし、正直、最初に移住・就農されると伺った時、私は「やっていけるのだろうか」と不安も感じたものです。
 2018年11月には、様子を見るために現地を訪ねたこともありました。

テーブルには、看板の「白州みつ芋」を始め、干しいも、ポップコーン用の有機トウモロコシ、ドライトマトなどが並べられています。

テーブルの一隅には、トロフィーが飾られていました。

 この週、さいたま新都心では、さつまいもの作り手、売り手、買い手が一堂に会する博覧会「第3回 さつまいも博」(日本さつまいもサミット)が開催されていました。
 ここで、こじまんさんは「ファーマーズ・オブ・ザ・イヤー」を受賞されており、授賞式への出席に合わせてこの日のマルシェ開催が実現したのだそうです。

なお、2021年には、野菜ソムリエサミットの加工品部門でも金賞を受賞されています。

(右は「さつまいも博」(日本さつまいもサミット)のホームページより)

素敵なパンフレットも頂きました。
 さすがデザイン関係の仕事をされていただけに、パンフレットもホームページも、美しいだけではなく、内容も充実しています。

南アルプスなどの山々に囲まれ、名水百選にも選ばれた清流の流れる地にある北の杜FARM。
 標高700mで寒暖差があり、水はけの良い砂地で、無農薬・無化学肥料で栽培されている紅はるか(有機JAS認証を取得)は、2時間をかけてじっくりと壺焼きした後、冷凍・真空包装して出荷されているそうです。

また、地元のもみ殻や牛糞などを活用して循環型農業にも取り組んでいるとのこと。
 この日のブースでも、食品ロス関係のパンフレットが展示・配布されていたほか、新聞紙を使ったエコバッグづくりのワークショップも開催されたようです。

(北の杜FARMのホームページより)

この日もタブレットで北の杜FARMを紹介する動画が流されており、多くの人が興味深そうに見入っていました。品川の街中で、北杜の風を感じることができたような気がしました。

求めさせて頂いたみつ芋等は、自宅に持ち帰って頂きました。
 焼き芋には熱々というイメージがありますが、こじまんさんによると、まずはそのまま食べてほしいとのこと。確かに熟成した芋のねっとりした食感は抜群で、「みつ」が沁み出してきます。
 残りの半分はレンジで温めると、つぼ焼きの香ばしさがさらに強く感じられました。
 こじまんさん、ご馳走様でした!

現在、世界の食料システムは、気候危機、パンデミックに加え、ロシアによるウクライナ武力侵攻により、大きな混乱の中にあります。途上国を含め多くの人々が食料を安定的に入手できなくなるリスクに直面しています。
 しかし日本の場合、実は最大のリスクは国内にあります。農業の担い手は高齢化しつつ大きく減少しており、荒廃する農地も増加しているのです。

 そのようななか、こじまんさんのような、発想も柔軟でたくましい新しい生産者の方が、しっかりと地域に根を張って活躍しておられることには、心励まされます。
 こじまんさんと北の杜FARMの、ますますの活躍と発展をお祈りしています。

ところでこの間、シンガーソングライターのばばらあやかさんから、手作りのCDが手紙とともに届きました。
 初めてお目に掛かったのは、「地 sound 地 show」をモットーに東京で活動されていた頃。青森・八戸に帰郷されてからも、何度か上京されてのライブに参加させて頂きました。
 しかしコロナ禍に見舞われてからは、ライブ活動はままならない日々が続いているようです。それでも今回、10作目のCDをリリースされました。

(左は、ばばらあやかさんのホームページより)

「今も未来も自分のもの その一部始終を楽しもうぜ」(「時を味方に」より)。

日本の各地で、様々な方が、それぞれのフィールドで頑張っておられます。