【豆知識267】パン食をご飯食に変更した場合の効果

フード・マイレージ指標を用いると、地産地消や国産農産物を選択することによる、輸送に伴う二酸化炭素排出量の削減効果を簡単に試算することができます。
 リンク先の図は、埼玉県内のある生協から依頼されて、パン食をご飯食に変更することによる効果を試算したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/05/267_gohan-pan.pdf

左の2本のグラフは、現在、1週間の21食(3食×7日)のうち、ご飯を11回、パンを10回食べているのを、1食ずつ、ご飯を増やしパンを減らした場合の変化(輸送に伴う二酸化炭素排出量の削減効果等)を示したものです。
 なお、消費地はさいたま市、お米は新潟・佐渡島産、小麦はアメリカ・カンザス州産と仮定しています。

現状の1週間(ご飯+パン)のフード・マイレージは24,226kg・km、輸送に伴う二酸化炭素排出量は478gですが、一食ずつパンからご飯に変更することによって、それぞれ2,369 kg・km、36.3gずつ削減されることとなります。10回のパン食を全てご飯食に変更した場合には、現状と比べてフード・マイレージは2.2%、輸送に伴う二酸化炭素排出量は24%にまで削減されることとなります(両者に差があるのは、米はトラックで輸送されるのに対して、小麦は主に船舶で輸送されているためです)。

右の棒グラフは、この二酸化炭素排出量の削減効果を「家庭でできる省エネ」(資源エネルギー庁資料)と比較したものです。
 全てご飯食に変更した場合の二酸化炭素の削減量は363gで、「冷房を1℃高く暖房を1℃低く設定」する場合の約半分、「シャワーを1日1分間短縮」する場合の7割弱、「1日1時間テレビ利用を減らす」場合の2.3倍に相当します。
 食材の産地に着目し選択することは、快適で便利な生活を維持することにもつながります。

データの出所:筆者作成。

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.267、2023年5月20日(土)[和暦 卯月朔日]
  https://www.mag2.com/m/0001579997.html
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