【ブログ】ふるさとラボ大賀の稲刈り(新潟・上越)

友人に誘って頂き、ここ10年ほど、「ふるさとラボ大賀」のメンバーとして新潟・上越市大賀地区に通わせて頂いています。

 2023年9月30日(土)は、稲刈りの日。
 いつも通り朝7時、たかった馬場駅前を友人の車に分乗して2台6名で出発。関越道は渋滞もなく、8時半過ぎに上里インターで朝食。しっかりと舞茸うどんを食べてしまいました。この辺りは小麦の産地です。
 ところが群馬県に入ると、ものすごい雨に。

幸い関越トンネルを抜けると雨は上がり、時折り日も射してきます。ほっ。

 12時40分頃に大賀集落に到着。
 まずは、いつもお世話になっているNさん宅に立ち寄りご挨拶。体調がすぐれないと伺っていましたが、確かに8月の草刈りの時と比べると、声が小さくなっておられるのが気にかかります。

 いつも使わせて頂いている集会所(庵寺)へ。
 すぐ前の田んぼは稲刈りが終わり、はさ(稲架)に掛けられています。しかし、すぐ隣の田んぼは、地主さんの都合で今年から作付けされなくなりました。残念な光景です。
 お地蔵様のお姿は、変わりありません。

 先着されていたSさんは、今回もたくさんの野菜を持ってきてくださいました。いつも有難うございます。 

着替えなど準備を済ませて、坂道をいつもの田んぼへ下りていきます。通い始めたころに比べると耕作されなくなった棚田が増えており、景色が変わっています。
 Nさんご夫妻と息子さんが先回りして待っていてくださいました。

この時点では、天気は何とか夕方までもちそうでした。
 まずは、周辺部分から鎌で手刈りしていきます。

今年は猛暑と水不足で、新潟県等では米の作柄や品質に悪影響が出ていると伝えられています。
 昔から米は「日照りに不作なし」と言われるのですが、今年の猛暑は特別だったようで心配していましたが、この棚田の稲は例年と変わらずたわわと稔っており、ほっとしました。

 刈り取った稲は、8株(4株×2)ごとに藁でくくっていきます(何度教えてもらっても、私は上手にできません)。
 田んぼの中は、交代しながら手押しのバインダーでどんどん刈り取っていきます。

さらに16束ずつを太いロープでくくり、畦に並べていきます。かなりの重さになります。
 ふと目をあげると、畦の向こうには、すでに稲刈りが終わった棚田が望まれます。心癒される光景です。

順調に作業は進んでいたのですが、3時前頃からぽつぽつと雨が落ち始め、やがて本降りに。
 参加者の多くが柿の木の下に避難する中、たかった氏は雨のなか一人バインダーを操作していましたが、さすがに雨が強くなってきて中断し、集会所に戻ることに。

これ以上は困難かと思われる強い雨です。しかし、刈り取った稲束は畦に並べたまま雨に打たれています。
 1時間ほどたって雨は小降りになり、Nさん宅を訪ねてみると、作業を再開すると。

 今度は最初から雨合羽を羽織り、田んぼへ。短い時間にすっかりぬかるんでしまっています。残っていた稲を刈り取り、どんどん束ねて軽トラに積み込んでいきます。稲束は、水分を含んでさらに重たくなっており、運動不足の脚、腰、腕などが悲鳴をあげます。
 田んぼの中には、雨に誘われて出てきたのかカエル(ニホンアカガエル?)の姿も。

軽トラで2往復し、はさ掛けする場所に運びます。
 稲束を下ろし、Nさんが準備して下さっていたはさに、どんどん稲束を掛けていきます。
 時折り、明らかに軽く感じられる稲束もあります。やはり、猛暑と水不足の影響を受けているのでしょうか。

17時過ぎに作業は終了。眼下には稲刈りが終わった棚田が広がっています。
 数年前には夕日が美しかったのですが、この日は曇り空。それでも、中断はあったものの何とか予定していた作業は無事に終了することができました。

 Nさん、ご家族の皆様、今回もお世話になりました。有難うございました。

温泉施設で入浴し、集会所に戻ってくると、今回も集落の方たちがお重を届けて下さっていました。お重のなかは、色鮮やかな茄子の漬物やミョウガの酢の物。蕗の煮物に高野豆腐。立派なミョウガなどたくさんの野菜も。
 参加者の中で料理が得意な方が準備して下さったのは、切り干し大根のナポリタンなど。

 地ビールのほか、地元の名酒「天恵楽」など。酒蔵に勤めておられる方は、ご家族とともに差し入れを持ってきて下さいました。いつも有難うございます。

何とか稲刈りとはさ掛けを終えることができた安ど感もあり、美味しい食べもの、飲みもので盛り上がりました。初参加の若い男性は得意のダンスを披露して下さいました。
 気が付くと午前0時を回っていたようですが、いつ布団に入ったか、記憶は定かではありません。

翌日、帰京してから調べてみると、今年の米の一等米比率(8月31日現在)は全国で68.9%とここ数年の平均と変わりませんが、新潟県は41.0%と昨年より24ポイントも低くなっています。10月上旬公表予定の9月25日現在の作況も注目されます。

この日付けの日本経済新聞には「有事の食料輸入計画、商社などに要請へ 政府が新法」との記事。気候危機、パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻等の情勢を受けて、日本でも食料安全保障の確保のための法整備等の検討が加速しています。
 その一方で、足元の中山間地域等では、高齢化や不作付け地の増加などにより、食料の生産基盤の脆弱化が進んでいるという現実があります。