【豆知識328】EUの農業(日本、アメリカとの比較)

【ポイント】
 EUはアメリカ、日本と比べて相対的に「農業大国」の性格が強く、独自の手厚い政策が講じられていますが、日本とは土地条件等はかなり異なります。

EU(European Union、欧州連合)とは欧州連合条約に基づく政治・経済統合体で、現在の加盟国は27か国(イギリスは2020年に離脱)であり、412万平方キロメートル(アメリカの約4割、日本の約11倍)の面積、4億5千万人(アメリカの約1.3倍、日本の約3.6倍)の人口を擁しています。
 また、EUは世界においてアメリカと並ぶ大農業地帯であり、北極圏域から地中海沿岸まで南北に長く多様な農業がおこなわれています。
 リンク先のグラフは、EU農業に関する主な指標について、アメリカ、日本と比較したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/11/328_EU.pdf

これによると、GDPに占める農林水産業総生産の割合は1.6%と、アメリカ、日本(いずれも1.0%)より大きく、就業者数に占める農林漁業就業者の割合も3.8%と、アメリカ(1.6%)、日本(3.0%)より大きくなっています。また、国土面積に占める農用地面積の割合は38%と、アメリカ(42%)よりは小さいものの、日本(12%)よりはかなり大きくなっています。
 このように、EUはアメリカ、日本と比べて相対的に「農業大国」の性格が強く、このため国家予算に占める農業関係予算の割合は高くなっており、次項で紹介する共通農業政策(CAP)のような手厚い政策が講じられているのです。

もっともEUの1戸当たり平均経営規模は日本の約5倍となっており、土地条件など、日本とEUの農業が置かれている状況はかなり異なります。

[データの出典]
農林水産省「農林水産業一口メモ」(2025年9月)から作成。
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/hitokuchi_memo/index.html
[参考]
外務省HP「欧州連合の概況」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/eu/data.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.328、2025年11月4日(火)[和暦 長月十五日]
  https://food-mileage.jp/2025/09/17/letter-324/
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