【豆知識329】農用地面積と食料供給量の国際比較

【ポイント】
 EU、アメリカ、オーストラリアでは、日本に比べて農用地に占める牧草・採草地の割合が高く、食生活は、それぞれの国の農用地の条件(気候、風土の条件)を反映して形成されていることが分かります。

前号でEU(European Union、欧州連合)の農用地面積等について紹介したのに対して、読者の方から、EUと日本では農用地の種類(構成)が異なるため単純な比較はできないのでは、との指摘を頂きました。
 これを踏まえて、農用地面積等の国際比較を行ったものがリンク先の図329です。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/11/329_land.pdf

下段のグラフが、国土面積に占める農用地面積の割合を農用地の種類別に示したものです。日本の国土に占める農用地面積の割合は12.2%と、EU(37.3%)、アメリカ(42.9%)、オーストラリア(46.9%)に比べて、前号でも紹介したとおり非常に低くなっています。
 さらに農用地の種類別の構成比をみると、耕地(果樹等の永年性作物を除く。)の割合が日本では87.8%とほとんどとなっているの対して、EU(60.5%)、アメリカ(36.0%)、オーストラリア(8.5%)と日本より低くなっている一方、永年牧草・採草地の割合は日本では6.7%にとどまっているのに対して、EU(33.0%)、アメリカ(63.3%)、オーストラリアでは91.4%と、日本よりかなり高くなっています。

上段のグラフは国民1人・1日当たりの食料供給量(輸出を含む。)を示したものです。諸外国は日本に比べて肉類は1.5~2.5倍、牛乳・乳製品は2.7~4.3倍とかなり多くなっています。
 このように、食生活は、それぞれの国の農用地の条件(気候、風土の条件)を反映して形成されていることが分かります。

[データの出典]
 FAOSTAT、農林水産省「食料需給表」から作成。
https://www.fao.org/faostat/en/#data/RL
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/fbs/index.html
注:農用地面積の割合は2023年、食料供給量は2021年の数値である。

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.329、2025年11月20日(木)[和暦 神無月朔日]
  https://food-mileage.jp/2025/09/17/letter-324/
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