【豆知識330】減少のペースを早める農業の担い手数

【ポイント】
 農業の担い手(基幹的農業従事者)の数は、経済の高度成長期さえ上回る過去最大の減少率を示しています。

去る11月28日(金)、農林水産省が公表した2025年農林業センサス結果(概数値)により、いくつかの特徴的な動向が明らかとなりました。
 リンク先の図330は、農業の担い手(基幹的農業従事者)数の長期的な推移を概観したものです。なお、基幹的農業従事者とは「自営農業を主な仕事としている世帯員」のことで、農家における「農業の担い手」に相当します。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/12/330_census.pdf

これによると、1960年には1175万人いた基幹的農業者は、経済の高度成長、産業構造の転換、農村部から都市部への人口移動等を背景に、1990年には293万人と実に4分の1にまで大きく減少しました。その後、2010年までは比較的減少のペースは鈍化したものの、2020年以降、再び減少のスピードが早まっており、2025年には102万人となっています(なお、この間に定義が変更されており、厳密には数値は連続しないことに留意が必要です)。

 今回明らかになった2020年から25年までの減少率(△25.1%、年率換算で△5.6%)については、経済の高度成長期さえ上回り、過去最大の数値となっています。また、高齢化の進行も顕著であり、日本農業の担い手の現状がさらに厳しいものとなっていることが伺えます。
 一方で法人経営体が7.9%増加していること、20ha以上の大規模経営体の面積シェアが初めて5割を超えたこと等も、今回のセンサスで明らかになっています。

[データの出典]
農林水産省「農林業センサス」累年統計表等から作成。
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noucen/index.html

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.330、2025年12月4日(木)[和暦 神無月十五日]
  https://food-mileage.jp/2025/09/17/letter-324/
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