クラウドファンディング「ドキュメンタリ映画『村で生きる』を多くの人へ届けたい」のお礼の品が届きました。このクラファンを知ったのは、昨年12月の映画鑑賞時にお2人の監督さんによるステージ挨拶でした。
井 信行さん(熊本・産山村)のイラスト入りの「信行牛」ハンバーグには、井 信行さん(熊本・産山村。熊本在住・在勤中は色々とお世話になった方です。)のイラスト入りのラベル。頂くのが楽しみです。

2026年1月17日(土)の朝は、東京・虎ノ門へ。
「京筍から紡ぐ食の未来~伝統と学生の街京都から、食育で何ができるのか~」と題する朝の勉強会。農水省の若手職員が中心となって立ち上げた「霞ヶ関ばたけ」も第221回を数えるとのこと。長く継続されてきた主催者・スタッフの皆様に改めて敬意を表しつつ感謝です。

9時30分の定刻となり、スタッフの方から開会の挨拶と霞ヶ関ばたけについての紹介。
参加者は行政や民間、生産者や消費者など様々で、7割はリピーターとのこと。共感と気づきで一緒にこの場を創っていきたい等と説明がありました。
続いて、スタッフを含めて約20名の参加者から一人ずつ自己紹介。

その後、この日のゲスト・清水大介さん(清水農園、京都市西京区)がマイクを取られ、スライドを(一部、動画も)映写しながらお話をして下さいました(文責・中田)。
「私は1983年生まれの43歳。市内の大学(経済学部)を卒業した後に富山県の大規模農家で米作りを学んだ後、実家の清水農園に就農した。
現在は米(3ha)、筍(タケノコ、竹林30a)、30種類の野菜などを自分を含めて3人で生産し、自分たちが美味しいと思う旬のものだけを直売所を中心に販売している」
「京都市内の小・中・高校生、大学生に、年間を通して農業の指導も行っている。
特に高校(進学校)では、キャリア教育の一環として京筍の伝統栽培法(京都式軟化栽培法)を教え、ワークショップや試食会なども行っている」

筍畑に土入れ(客土)をする作業の様子も動画で見せて下さいました。
竹林全体に土をかぶせ、人力でならしていきます。これによって土質が柔らかくなり、浮き上がってくる地下茎を一定の深さに保つことができるのだそうです。京都西山特産の「白筍」は、このような手間と重労働によって作られていることを初めて知りました(恥ずかしながら、筍は自然に生えてくるものを掘るだけのものだと思っていました)。
また、清水農園のパンフレットのほか、1年を通じた筍畑の手入れ(作業内容)、筍の茹で方や食べ方を説明した資料も配布して下さっています。

これまで清水さんが指導した生徒・学生は4945人に上るそうで、3年後には6600人にしたいとのこと。そうなれば地元の全ての家庭に1人は指導を受けた子どもがいることになるそうです。さらに将来は、西京区全体の家庭をカバーする6万5千人が目的とのこと。
「それが実現すれば、何かが変わっていくのではないか」と清水さんは語ります。
清水農園の経営理念も紹介して下さいました。
「経営理念のひとつは、『私たちは人を喜ばせる存在になります』というもの。
これは、子どもの時から見ていた父の背中に教えてもらったこと。父は人に喜んでもらうことを自らの喜びとし、地域に貢献するのは当たり前という姿勢を貫いた。私が26歳の時に父は亡くなったが、その前日にも歩けない体で地域の祭りに顔を出していた。
私が経営を継いだ時、近隣の先輩農業者の方が懇切に何でも教えてくれた。父は、友人でもあったこの方に、私のことを頼んでくれていたことを後に知った」
今後の展望についても話して下さいました。
「学校のカリキュラムの手伝いだけではなく、自分でも中高生をターゲットにした『農業塾』のようなものを立ち上げたい。生き方そのものを教え、将来は農作業を任せられるようにしたい」
「これからも生徒や学生たちと連携しながら都市農業を実践することで、ひとつのロールモデルを提示できればと考えている。そして京都を食育の街にして、全国に波及させていきたい」
遠大で困難な目標のようにも聞こえますが、清水さんが熱く語られると、本当に実現するかも知れないと感じました。

後半は、まず4名ほどのテーブルごとに参加者同士感想などシェアした後、会場全体で質疑応答と意見交換。
食育の効果についての質問には、清水さんからは
「学校や生徒・学生によって様々。農学部や管理栄養士を志望している高校生もいる。卒業後も通ってくる女性のグループもいる」等の回答。
農業のいいところ、農業を続ける理由については
「農業は一生続けられる職業。より良いものをと、いつまでも品質を追及できる。何より風景がきれい」と答えられました。
また、鎌倉で「起業塾」を運営されている方からは、清水さんの「農業塾」構想に対して具体的なアドバイスもありました。
11時15分に終了した後も会場には多くの人が残り、清水さんを含めて名刺交換したり立ち話したり。
単にゲストのお話を聞くだけではなく、ゲストの方と、また参加者同士でも直接交流できるところが、霞ヶ関ばたけの魅力です。次回(3月)には海外からのゲストをお招きして開催する予定とのこと。楽しみです。
なお、この後は恵比寿に移動して『ロッコク・キッチン』のギャラリートーク、夕方は地元で開催された映画『新・あつい壁』の上映会に参加。死刑が執行された事件について再審が開始されるか否かの判断が、1月28日(水)午後に熊本地裁で下されます。
[追記(告知)]
第7回 食と農の未来フォーラムを開催します。
自分たちの食べものを生産する農業・農村の現状、リアルな山里の暮らし等に関心のある多くの方の参加をお待ちしています。以下からお申し込み下さい。
https://peatix.com/event/4761668/

日時:
2026年1月31日(土)午前10時~12時(注:午前中の開催です。)
テーマ:
「限界を迎える限界集落-消えつつある自給自足の農と里山暮らし」
ゲスト:
冨澤太郎さん(やまはた農園、山梨・上野原市西原)
https://www.facebook.com/yamahatafarm/
(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
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https://www.mag2.com/m/0001579997
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