【オーシャン・カレント】原発再稼働の現時点

【ポイント】
 原発の再稼働が進んでいますが、審査の過程では多くの不祥事や不備が明らかとなっており、明日、予定していた柏崎刈羽6号機の再稼働も延期されることとなりました。

 画像:資源エネルギー庁「日本の原発の現状(2025年8月現在)」

2011年の東京電力・福島第一原発の事故後、日本のすべての原発は運転を停止しました。その後、2013年に原子力規制委員会が策定した新たな規制基準に基づいて安全対策が強化され、この基準に合致していると認められた原発については、順次、再稼働が進められています。
 現在(2026年1月現在)、原子力規制委員会の許可を得て運転が行われている原発は、全国で7発電所、13基となっています。

東京電力・柏崎刈羽原発6号機については、明日(2026年1月20日)起動され27日から発送電が開始される予定となっていました。事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型の原子炉の再稼働は女川原発2号機(現在、定期点検中)に続く2例目であり、事故を起こした当事者である東京電力の原発の再稼働は初のケースです。
 柏崎刈羽原発の安全審査の過程では、運転員による他者のIDカードの不正使用、東電社員によるテロ対策のための機密情報の持ち出し等の不祥事が相次いで明らかとなり、しかも再稼働直前の一昨日にも警報の不具合が見つかり明日の起動は見送られることとなりました。他に避難計画の不備等も指摘されています。
 さらに、中部電力による耐震設計の基準となるデータの改ざんは「安全規制に対する暴挙」(原子力規制委員会 山中伸介委員長)と強く非難されているところです。
 このような状況の中、国はエネルギー基本計画に定められているように「原発の最大限活用」を推進しているのです。

ちなみに消費者庁「風評に関する消費者意識の実態調査」 によると、原発事故後、放射性物質を理由に「福島県の食品の購入をためらう」とする人の割合は一貫して低下してきたものの、昨(2025)年は6.2%と前年の4.9%から上昇に転じており、いわゆる「風評被害」は払拭されていません。

[参考]
 資源エネルギー庁「あらためて知りたい、原発の「再稼働」~なぜ必要なの?ほんとうに安全なの?」
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/genshiryoku_saikado.html
 原子力規制委員会「原子力発電所の現在の運転状況」
https://www.nra.go.jp/jimusho/unten_jokyo.html
 消費者庁「風評に関する消費者意識の実態調査(第18回)」(2025年3月)
https://www.caa.go.jp/notice/assets/consumer_safety_cms203_250306_01.pdf

出典:
 F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
 No.333、2026年1月19日(月)[和暦 師走朔日]
 https://food-mileage.jp/2026/02/01/letter-333/
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