【ポイント】
節分に恵方巻を食べることは年中行事化したかのようですが、大量の売れ残り(食品ロス)の発生が社会問題化しています。

節分の日にその年の「恵方」を向いて食べると縁起がいいとされる恵方巻は、江戸時代末期に大阪の商人が商売繁盛を祈願したことが起源とされているようです。それが1970年代以降、大阪の海苔問屋組合やコンビニエンスストア・チェーンによって行われたキャンペーンによって全国に広がり、今や節分に恵方巻を食べることは年中行事となっているかのようです。
同時に毎年、大量の売れ残りが発生していることが社会問題化しており、農水省も事業者に予約販売等の取組みの推進を呼び掛けています。
ジャーナリストの井出留美さんによるコンビニ大手3社を対象とした調査によると、昨(2025)年の1店舗当たり平均売れ残り本数は4~19本、金額では2,700~9,600円となっており、完売した店舗の割合は27~66%にとどまっています。
井出さんはこの調査結果を基に、コンビニ全体で3億円以上の損失が出た可能性があるとし、さらに食品廃棄物を含む一般廃棄物の処理費に年間2兆円以上の税金が投入されていることも指摘しています。
行事食は日本の伝統や季節のめぐりを感じることができる大切な習慣ですが、恵方巻に限らず、商業的に行き過ぎた場合は経済社会、さらに環境にも大きな負担を与えることとなります。
さて、今年の節分、果たして恵方巻のロスは減少するでしょうか。
[参考]
井出留美「2025恵方巻廃棄の損失はコンビニだけで推計3億円超-2019年からの7年間で捨てる量は変わったか」(Yahooニュース)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/5e88deb9e95c353ba5a807472b150a2a841b2442
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.334、2026年2月2日(月)[和暦 師走十五日]
https://food-mileage.jp/2026/02/11/letter-334/
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