【ブログ】地域農政未来塾、さいはら雑穀応援団

2025年7月18日。自宅玄関前のパンジーで成長したツマグロヒョウモンが羽化の時期を迎えたようです。猛暑の中、次々とたくましく飛翔していく成虫に、幸多かれと祈ります。

 この日は地元の児童館で、ほぼ月1回の水槽清掃のボランティア。
 福祉関係の専門学校に通っている地元女子2人の参加もあり、早めに終わりました(タニシに馴れた方がいいよと思いつつ)。午後からは子ども達のウーバー・ルーパー観察会が予定されています。

その日の午後は東京・永田町へ。全国町村会が主催する地域農政未来塾の、榊田みどりさんのゼミにゲストとして参加しました。
 ここ数年、機会を頂き、農林水産統計の調べ方・使い方について町村の担当者の方たちに説明させて頂いています(説明資料はこちら)。
 政府全体の統計の概要、農林水産統計の趣旨や内容について説明した後、実際にパソコンを操作して、農業センサスや「わがマチ・わがムラ」の操作を体験していただきました。

そして、 統計はますます重要になっているものの「答え」を示してくれるものではないこと、大切なことは自らの問題意識で、インタビューや文献調査も大切であること等を説明しました。実際に統計業務に携わっておられる職員の方もおられ、詳細な質問なども頂きました。少しでも、現場で活躍されている方たちのお役に立つことができたのならいいのですが。

終了後は、いつもの新宿三丁目の居酒屋さんへ。
 壁には選挙ポスターを模した生産者の方たちの顔写真。まさに「生産者の顔が見える」お店です。「ご馳走様でした」の声が生産者の方にも届くかのようです。

翌7月19日(土)は、山梨・上野原市西原(さいはら)へ。さいはら雑穀応援団の作業日です。
 JR上野原駅前発の富士急バスは、行楽時期の連休中にもかかわらずゆっくりと座れました。ハイキング客が予想していたほど多くないのも、さすがの猛暑の影響でしょうか。

原のバス停に到着したのは9時30分ほど。抜けるような青空です(涙目)。
 主催者の冨澤太郎さん(やまはた農園)からの挨拶、参加者からの自己紹介。この日の参加者は7名ほどと少人数です。この4月から着任されたという地域おこし協力隊の男性の姿も。

草取りの作業を行う雑穀畑に向かいます。強い日差しが容赦なく降り注ぎます。
 畑を目前に全員、しばし絶句。草の取り甲斐がありそうです。

草取り作業スタート。
 一般的には休憩場所に設置し固定しておくテントを、作業を行う場所に応じて移動させていきます。これこそ逆転の発想、「富沢方式・テント大作戦©」です。
 確かに日陰での作業は、数段、楽です。

ひたすらモチキビ、モチアワ等の畑の雑草を、手で除去していきます。暑い~。
 抜いた後、畝の間は太郎さんがトドメの耕うん機。

山間部の畑は、生物多様性の宝庫でもあります。
 モンキチョウ、クロウリハムシ(?)。何かの幼虫を咥えて運んでいくカメムシの姿も。

何度かの休憩を挟みます。太郎さんが用意して下さった冷たい麦茶は、まさに甘露。
 11時半頃には午前中の作業は終了し、交流施設・羽置の里びりゅう館に向かいます。水車が涼しそうに回っています。館内には雑穀(もちきび、もちあわ等)の展示も。

 天ざる蕎麦(大盛り)を頂きました。たくさんの地場野菜の天ぷら。刺身こんにゃくやサラダの小鉢も。妻はもちキビコロッケのドライカレー。

午後は、びりゅう館前の雑穀畑で草取り。
 午前中の畑よりは雑草は少ないのですが、放っておくと大変な状況になるそうです。10月に予定している「さいはら祭り」に向けての準備を怠るわけにはいきません。

 少し日も陰ってきました。しばしば休憩。準備して下さった冷たい麦茶の美味しさ。

この日の作業は16時過ぎに終了。心配していた雷雨もありませんでした。
 予定していた作業は全て終わった言って下さいましたが、せいぜい月1回の「レクリエーション」に来る私たちと比べると、毎日、暑い中で作業されている太郎さんたち現地の方々のご苦労が偲ばれます。
 15時51分発、JR上野原駅行きのバスも空いていました。心地よい疲労感を抱えて、18時過ぎに帰宅。 

平地が少ないなど「条件不利」とされる中山間地。
 かつてこの地域の生活を支えてきた雑穀ですが、手間がかかる割に経済性は低く、今や絶滅しそうになっています。農家の方の数自体も減っています。
 雑穀の種と、雑穀の栽培のノウハウを将来につないでいくために、太郎さんたちは奮闘しているのです。

都会のタワーマンションに住んでいる人たちには、おそらく想像もつかない、あるいは想像しようともしない現状(厳しさと希望)が、中山間地域にはあります。食料を生産し、農地や環境を守り、国土を保全して下さっている方たちがおられることを、忘れてはならないと思います。

 23日(水)のオンラインイベントでは、福島・会津地方の山間部で江戸時代から続く用水路や棚田を守る活動をされている方のお話を伺います。ご関心を持たれた方は以下からお申し込みください。申し込んで下さった方にはアーカイブ配信も行う予定です。
https://peatix.com/event/4488203/view

(ご参考)
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
 メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
 https://www.mag2.com/m/0001579997