【ポイント】
原発事故後、一時期は1000箇所を超えていた除去土壌等を保管する仮置き場等の箇所数は現在までに急速に減少しています。

私事で恐縮ながら、東日本大震災・原発事故の後、最初に福島・浜通りをボランティアで訪ねたのは2011年6月のこと。水田に打ち上げられ横倒しになったままの漁船の姿などに息を飲みました。その後、ふくしまオーガニックコットンのツアー等で何度も訪ねるうち、がれき(よくない言葉ですね)等の撤去がどんどん進む一方で、逆に目についてきたのが黒いフレコンバッグの山でした。
除染が進むに連れて大量に発生した除去土壌等を詰めたもので、国道沿いの仮置き場にも積み上げられたフレコンバッグの山を車窓から見るたび、その膨大な量に圧倒される思いがしました。
しかし、この山は次第に目立たなくなり、やがて視界から消えていきました。リンク先の図321は、除去土壌等を保管している仮置き場等の箇所数の推移を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/07/321_kariokiba.pdf
これによると、除去土壌等を保管中の仮置き場等は2017年頃までは1000箇所以上ありましたが、その後、急速に減少し、現在は9箇所のみとなっています。つまり、99%の仮置き場等では除去土壌等の搬出が完了しており、94%は原状回復もなされて地権者に返還されているとのことです。
この地が放射能に汚染された現実を見せつけるかのようなフレコンバッグの山が消えたことは、地域住民の方々にとっても喜ばしいことと思われます。しかし、除去土壌等は消滅したわけではありません。2025年6月末時点で、約1,411万立方メートルが中間貯蔵施設に搬入されているのです。
[データの出典]
環境省除染情報サイト「データでみる福島再生」(2025年7月7日)
https://josen.env.go.jp/plaza/info/data/pdf/data_2507.pdf
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.321、2025年7月25日(金)[和暦 閏水無月朔日]
https://food-mileage.jp/2025/07/29/letter-321/
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