【ポイント】
福島・喜多方市の山間部にある本木上堰は、首都圏等からのボランティアと地域の農業者等との協働によって管理・保全されています。

本木上堰(もときうわぜき)は、福島県会津地方の北部、喜多方市山都(やまと)町の本木・早稲谷地区にある水路です。急峻な山腹をめぐる水路の全長は6kmもありますが、高低差はわずか20mほどしかありません。今から300年近く前の元文元(1736)年に着工され、12年にわたる難工事を経て完成し、約14haの新田(棚田)が開発されたと伝えられています。
しかしながらこの地区も、他の多くの中山間地域と同様、農業の担い手は減少・高齢化し、水路や棚田の維持も困難になりつつありました。そこで2000年頃から、都市部からの移住就農者が中心となって、冬の間に水路に溜まった土砂や落ち葉・枯れ枝等を除去するための堰浚い(せきさらい)ボランティアを募集することとなったのです。
7名から始まったボランティアは口コミを中心に広まり、近年は首都圏等からの約50名が参加しています。リピーターが多いのが特徴です。
2005年に発足した「本木・早稲谷 堰と里山を守る会」は、ボランティアの受け入れ、棚田オーナーの募集、棚田米の販売、棚田米を使った日本酒づくり、地元の子どもたちによる生き物調査等に取り組んでおり、2021年には日本農業賞(食の架け橋部門)奨励賞を受賞し、23年には「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」に選定されています。
私もここ数年、ボランティアに参加させて頂いています。正直、作業はなかなかキツいのですが、毎年、美しい里山や棚田の風景、地元の方々による手料理の美味しさ等に魅了されます。
[参考]
本木・早稲谷 堰と里山を守る会 FBページ
https://www.facebook.com/sekitosatoyama
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.320、2025年7月9日(水)[和暦 水無月十五日]
https://food-mileage.jp/2025/07/28/letter-320/
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