【ブログ】”Your Next Meal”, Vol.2(於 東京・恵比寿)

北日本、日本海側は記録的な豪雪。東京地方も寒い日が続きますが、多磨全生園では梅が咲きました。

2026年1月21日(水)の夕刻は東京・京橋へ。ほぼ月1回のペースで開催している勉強会「今夜もご機嫌 銀座で農業」に参加しました。
 今年最初の開催に当たって蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)から、今後の勉強会について、「農的社会論を基本とした勉強会であることを外部に明確にすること」等の提案があり、続いて「弥生から中世まで、稲作と村落の変遷」と題して講義がありました。
 この日の参加者は10名ほど。他の参加者からも発言がありましたが、会の内容に比べてこの少人数ではもったいないような。少人数で対面を重視して、という趣旨には賛成しますが。
 次回は3月5日(木)18時30分からの予定。「農的社会」に関心のある方は、どなたでも参加できます。

1月23日(金)の夕方は、恵比寿のワークスペース co-ba ebisu へ。
 この日18時30分から開催されたのは “Your Next Meal”, Vol.2 と題するイベント。食材を生産された農家の方々とともに食事を楽しみながら交流するイベントのようで、主催者(Feel Good Foods)のヨシさんから直接メールでお誘い下さったのです。なお、ヨシさんは拙メルマガを熱心に読んで下さっているそうです。

会場のフロアには20名ほどの参加者。それぞれ自由に空いているテーブルに着席。
 偶然、同席させて頂いたのは助産師と、発達障害のある方の支援をされているという2人の女性。お2人とも食への関心が高く、農家を訪問して体験もされているそうです。食に関心のある方は(子育て中の女性等を含めて)多いものの、自ら生産の現場にまで足を運んで生産者の方と直接交流されているされている方は、まだまだ少ないと思われます。

その訪問先であるたがやす倶楽部(千葉・山武市)の斎藤完一さんと、三つ豆ファームの山木幸介さんとも同席させて頂きました。
 初めてお目にかかった斎藤さんは、化学肥料や農薬に頼らない「たがやす農法」でずに野菜を生産し、直売や宅配、農作業体験や研修生の受け入れ等に熱心に取り組んでおられる方のようです。

 山木さんについては2015年2020年に池袋でお話を伺ったことがあり、それ以来の再会となりました。ちなみに三つ豆とは「種を播くときは、空を飛ぶ鳥、土の中の虫、われわれ人のために3粒ずつ播け」という思いに由来しているそうです。

参加されていた生産者の方たちが紹介されました。いずれの方も、ヨシさんがマルシェや現地を訪ねて知り合った方のようです。
 たがやす倶楽部の斎藤さんは、品川蕪(カブ)も生産されているそうです。なお、この日は品川蕪の普及活動をされているNPOの方も参加されていました。
 福島・喜多方市に新規就農された若いご夫妻(会津弥栄農園)。こだわりのいちごの生産等に取り組んでおられるとのこと。
 山形に移住・新規就農して有機栽培でサクランボを生産されているという男性。長野・佐久産小麦を使っているという品川区のパン屋さんも。

斎藤さん達の野菜をヨシさんが調理された料理を、ビュッフェ形式で提供して下さいました。ヨーグルト以外、動物性の食材は使っていないそうです。
 見た目も美しく、美味しく頂きました。ご馳走様でした。

シンガーソングライター・尾竹橋かじろうさんによるミニライブもありました。荒川区や都電沿線をテーマに楽曲を作り、地域のイベント等で披露されているそうです。
 この日歌って下さったのは『野菜を食べよう』など。配って下さった歌詞カードには「作った人の顔と心がよくみえる(本当の)野菜を食べよう」等とあります。 

食事がほぼ終わりデザートが配られた頃、ヨシさんから「Your Next Meal~100年後のフードシステムに向けて」と題するプレゼンが始まりました。
 アメリカ生活が長かったというヨシさん、プレゼン資料は英語で作られています。

 コンセプトは人にとっての栄養、再生型の(リジェネラティブ)生産、公平な生産。生産者、消費者、そして作る人の三者がともに食の現状を学び、それぞれ立場が違う中で実際にどういう行動を取ることができるか、そんなことを考える機会になって欲しいとの説明。
 EAT-Lancet Commisionのレポートの紹介もありました。

栄養素で分かっているのは1%に過ぎず、さらに同じ種類の野菜でもほ場や生産方式によってばらつきが大きいとのこと。これらを様々なビッグデータや計測方法を用いて、人にも地球にも優しいスコア(PHS; Planetary Health Score)を求め、スコアの高い野菜の生産や消費を広げていこうという趣旨のようです。なかなか壮大な内容です。

 十分に理解できなかったこともあり、終了後にヨシさんに質問させて頂きました。
 「今日、参加されている生産者の野菜の価値は、直売等の直接的なコミュニケーションによって醸成されている信頼関係に基づくものであり、果たして客観的なデータで説明できるものなのでしょうか」、と。ヨシさんは直ちに「できます」と断言。確かにこの日のイベントのような直接的なコミュニケーションと、客観的なデータとの両輪が必要かも知れません。

ヨシさんは六本木で中東風菜食料理のデリバリーとレストラン「Feel Good Foods」を経営されているとのこと。一度、利用してみようと思っています。

[追記(告知)]
 第7回 食と農の未来フォーラムを開催します。
 自分たちの食べものを生産する農業・農村の現状、リアルな山里の暮らし等に関心のある多くの方の参加をお待ちしています。以下からお申し込み下さい。
https://peatix.com/event/4761668/

日時:
 2026年1月31日(土)午前10時~12時(注:午前中の開催です。)
テーマ:
 「限界を迎える限界集落-消えつつある自給自足の農と里山暮らし」
ゲスト:
 冨澤太郎さん(やまはた農園、山梨・上野原市西原)
https://www.facebook.com/yamahatafarm/

(ご参考)
ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
https://food-mileage.jp/
メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
https://www.mag2.com/m/0001579997
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