【ポイント】
農家の平均年齢は0.2歳若返りましたが、これは直接的には多数の高齢農業者が引退したことによるものです。一方、地域における就農支援策に着目する必要があります。

去る2026年2月21日付けの日本経済新聞2面に興味深い記事が掲載されていました。
「農家の年齢、初の低下」との大きな見出しの下、農家の平均年齢が比較可能な1995年以降初めて低下した旨が紹介されています。都道府県別にみると全国の6割近い27都府県で「若返った」とのこと。
早速、元データ(農林業センサス)に当たってみました。
確かに農家(基幹的農業従事者)の平均年齢は2020年の67.8歳から2025年には67.6歳へと0.2歳低下しています。さらにやや詳細に、年齢階層別の基幹的農業従事者数の推移を示したものがリンク先の図337です。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2026/03/337_heikin.pdf
これによると、全国の基幹的農業従事者数は2020年の136.3万人から2025年には102.1万人へと、△25.1%と大きく減少しています。
これを年齢階層別にみると、15~34歳が△26.0%、35~64歳が△24.7、65~74歳が△30.1、75歳以上が△19.3と、いずれの階層も減少しています。つまり若年層が増加している(若返っている)訳ではなく、直接的には絶対数の多い高齢者が減少したことが、結果として平均年齢を押し下げたに過ぎないのです。
グラフは、特に平均年齢が下がった(若返った)上位3府県についても図示してあります。
石川、京都については全国と同様の傾向が見て取れますが、三重県については15~34歳の基幹的農業従事者が増加しているという特徴があります(他に増加したのは兵庫のみ)。
この背景には三重県における手厚い就農支援策があると、先に紹介した日本経済新聞の記事にはあります。担い手の確保については全国的には厳しい状況が続いているものの、地域において効果を上げている支援策に着目する必要もあります。
[データの出典]
農林水産省「農林業センサス」(2020年、2025年)から作成https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/noucen/index.html#y
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.337、2026年3月19日(木)[和暦 如月朔日]
https://food-mileage.jp/2026/04/01/letter-337/
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