【豆知識323】格差が解消した福島・浜通り産米の価格

【ポイント】
 近年の米価格の高騰は、結果として福島・浜通り産米に対するいわゆる「風評被害」の解消につながりました。

2011年3月の東京電力福島第一原発のシビアアクシデント(過酷事故・炉心損傷)は、立地する福島・浜通り地帯に深刻な被害をもたらしました。特に放射能に汚染された地域では、いわゆる「風評被害」もあり、一時はもう農業はできないのではといった絶望さえ広がりました。
 リンク先の図323は、米の全国平均価格と、福島県の地域別の米の価格の推移を示したものです。
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【寄稿】季刊『農業と経済』に寄稿させて頂きました。

編集部から依頼を受け、季刊『農業と経済』(英明企画編集)2025年春号「気候危機時代を食べのびる-生産適応と緩和対策」に寄稿させて頂きました。
 「Ⅳ 食の選択と消費から気候変動を緩和する」章の一節として、「あなたの食が地球を変える-フード・マイレージから見えてくるもの」と題して掲載されています。… 続きを読む

【ブログ】原発被災地でオーガニックコットンを育て「続け」ること(第3回 食と農の未来フォーラム)

食と農を取り巻く深刻な問題の多く(食料自給率の低迷、担い手・農地など生産基盤の脆弱化、栄養バランスの崩れと食生活の乱れ、膨大な食品ロス等)は「食と農の間の距離」が離れてしまっていることに起因しています。
 「食と農の間の距離」を縮めることを目的として、個人としてささやかな取り組みとして本年6月にスタートしたのが「食と農の未来フォーラム」です。都会の一般市民(消費者)の皆さんに、食と農の現場の実情と課題を身近に感じ、自主的・具体的な行動変容につなげて頂くことを期待しています。(これまでの概要はこちら→(第1回)、(第2回)続きを読む

【ブログ】棚田学会シンポジウム(生物多様性と棚田)

知人に頂いた珍しい葡萄(左写真手前)。東京・国立で有機栽培されている貴重なものだそうです。みずみずしくて美味でした。ご馳走様でした。

 2025年8月23日(土)の午後は早稲田大学へ。知人に誘っていただき初めて棚田学会大会シンポジウムに参加させて頂いたのです。今年のテーマは「生物多様性は棚田の価値向上に寄与するか続きを読む

【ブログ】戦後80年の東村山

2025年8月19日(火)。
 自宅ベランダに置いたバケツ(プランタ)稲も、穂が出て花が咲き始めました。鉱物資源等の乏しい日本ですが、豊かな風土資源(気温、降水量)には恵まれています。今年は気温も雨も、ちょっと極端ですが。
 知人が千葉・白井の梨を送って下さいました。ジューシーで美味です(ぶしゃー)。

21日(木)は、地元の東京・東村山市の中央公民館へ。
 14時30分から「戦後80年特別公演 … 続きを読む

【ほんのさわり322】袖井林二郎『マッカーサーの二千日』

-袖井林二郎『マッカーサーの二千日』(1976.9、中公文庫)-

【ポイント】
 戦後の深刻な食糧問題の様子と対応策が、占領者(「温情あふれる指導者」)の立場から描かれています。

著者は1932年宮城県生まれの政治学者で占領期研究の第一人者。丸木夫妻の「原爆の図」を米国で展示紹介する活動もされていましたが、本(2025)年2月、92歳で死去されました。
 本書は、連合国軍総司令部(GHQ)の最高司令官・マッカーサーの人物像や政策を、本人の回想録や書簡、アメリカや日本の関係者の証言など膨大な記録から丹念に検証したもので、大宅壮一ノンフィクション賞等を受賞しています。… 続きを読む

【豆知識322】米の収穫量の比較(1940年代と2020年代)

【ポイント】
 現在の日本の米の収穫量は、深刻な飢餓に直面していた1940年代に比べて、総量で85%、一人当たりでは約半分へと減少しています。

戦中戦後の一時期、日本は深刻な飢餓に直面しました。都会の駅に集まった戦災孤児(「駅の子」)のように、毎日のように失われていく命があったのです。
 それでは、当時の米の収穫量は比べてどの程度だったのでしょうか。リンク先の図322は、米の収穫量(総量及び一人当たり)について、1940年代と2020年代を比較したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/08/322_kome.pdf続きを読む

【ブログ】インドにゆかりのあった一日

2025年8月18日(月)。
 お昼のNHKテレビを見ているとこの日はチャンドラ・ボースの命日で、杉並のお寺で法要が営まれるとのニュース。ちょうど夕方には都心に出る用があったので、途中、寄ってみることに。

 メトロ丸の内線・東高円寺駅に降りたのは16時過ぎ。この日の都心の最高気温は37℃と蒸し暑く、雲行きも怪しくなってきました。
 駅に隣接する蚕糸の森公園を抜けていきます。農林水産省・蚕糸試験場が筑波研究学園都市に移転した跡地につくられた防災公園とのこと。レンガ造りの旧正門も残されています。
 それにしても、水辺はもう少しは涼しげに見えてもいいのでは。… 続きを読む