◇フード・マ イレージ資料室 通信 No.205◇
2020年11月15日(日)[和暦 神無月朔日]
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◆ F.M.豆知識 関係人口の推計
◆ O.カレント 大崎駅前マルシェ
◆ ほんのさわり とびやあい『田んぼ、はじめました。』
◆ 情報ひろば ブログ更新、イベント情報等
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和暦では神無月に入りました。今日は一粒万倍日。国会では種苗法改正案の審議が行われています。
本メルマガは、時の流れを体感するため、和暦の朔日(新月)と十五日(ほぼ満月の日)に、登録下さった読者の皆様に配信しています。
◆ F.M.豆知識
食や農に関連して、特に私たち消費者にちょっと役に立つ、あるいは考えるヒントになるデータをコツコツと紹介していきます。
(過去の記事はこちらにも掲載)
https://food-mileage.jp/category/mame/
−関係人口の推計値−
特定の地域に継続的に多様なかたちでかかわり、「観光以上移住未満」とも言われる「関係人口」が注目されています。
リンク先の図205は、国土交通省による関係人口の推計結果を示したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/11/205_kankeijinko.pdf
これによると、三大都市圏に居住している関係人口は合計861万人で全居住者(4,678万人)の約18%を占めており、その他地域に居住している関係人口は合計967万人で全居住者(5,936万人)の約16%となっています(全国計では1,811万人、全居住者(10,614万人)の約17%)。
これら関係人口の内訳をみると、産業創出、空き店舗活用、マルシェ出店、ボランティア等の「直接寄与型」が35%、就労型(現地就労)が6%、地域の人と交流したりイベント・体験プログラムに参加したりしている「参加・交流型」が22%、就労型(テレワーク)が10%、地縁・血縁先以外の地域での趣味活動等を実施している「趣味・消費型」が28%となっています。
様々な関係人口がいることは、地域住民と連携しての地域づくり活動につながるなど、地域の内発的な発展のきっかけになることが期待されます。
[資料]
国土交通省「第4回 ライフスタイルの多様化と関係人口に関する懇談会」資料(2020.11)
https://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/content/001371468.pdf
◆ オーシャン・カレント−潮目を変える−
食や農の分野について先進的かつユニークな活動に取り組んでおられる方や、食や農に関わるトピックス等を紹介します。
(過去の記事はこちらにも掲載)
https://food-mileage.jp/category/pr/
−大崎駅前マルシェ「おおさき二十四節気祭」−
東京・品川区にある大崎駅の南改札口前では、毎週、金・土曜日の12〜19時にマルシェが開催されています。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一時休止された時期もありましたが、現在は感染拡大防止に留意しつつ、規模を縮小し再開されています。
出店しているのは、全国の生産者や地元の事業者の方たち。全国各地の新鮮な旬の農産物や加工品などが出品されています。
主催しているのは設計会社の若い方で、大崎を「食」でデザインし、地域で頑張る生産者や事業者の方が真っ当な対価を得ることができるようサポートされているのです。
さらには、災害等の際にもお互いに手助けができるようなネットワークづくりも目指しているとのこと。
この機会に大崎駅前マルシェに足を運び、普段はあまり購入できない全国各地の名産品を手にとってみてはいかがでしょうか。お気に入りの生産者の方や地域かせ見つかれば、あなたも「関係人口」の一人です。
[参考]
大崎駅前マルシェ「おおさき二十四節気祭」
https://www.facebook.com/osaki24sekki
◆ ほんのさわり
食や農の分野を中心に、考えるヒントとなるような本の「さわり」を紹介します。
(過去の記事はこちらにも掲載)
https://food-mileage.jp/category/br/
−とびやあい『田んぼ、はじめました。』(イースト・プレス、2017.3)−
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781614991
著者は福島出身の栄養士で、本書で漫画家デピューされたという女性。初めての米作りの1年間の奮闘記です。
「自分で作ったものを食べ、自然の中で生きる」暮らしに漠然とあこがれていた著者は、今はなき危険な池袋のバーのマスター(余談ですが、ご本人はハンサムに描いてくれたと喜んでおられました。)との出会いをきっかけに、米作りを始めることに。仕事をしながらの「半農半X」です。
全くの素人だった著者が、最初からうまくいくわけはありません。都会の生活で忘れていた肉体労働や自然の厳しさも実感します。それでも地域の人たちや米作り仲間と出会い、助けられ、家族(両親)との関係も見つめ直されます。
米作りを通じて、回りの方たちとの新しい関係性が紡がれていくのです。
最後の場面。田んぼに入った時のポチャ、ズブブ・・・。「やっぱりこの感覚が大好き!!」という言葉で、本書は閉じられています。
◆ 情報ひろば
拙ウェブサイトやブログの更新情報、食や農に関わる各種イベントの開催情報等をお届します。
▼ 拙ブログ「新・伏臥慢録」更新情報
〇 久しぶりのしごと塾さいはら(山梨・上野原市)など[11/3]
https://food-mileage.jp/2020/11/03/blog-288/
〇 協働労働と法制化への期待[11/126]
https://food-mileage.jp/2020/11/12/blog-289/
▼ 筆者が参加予定または関心のあるイベント等を勝手に紹介します。
既に満席の場合等がありますので、参加を希望される際には必ず事前に主催者等にお問い合せ下さい。
○ 【第10回CSA研究会】世代、地域、立場を超えてCSAを語る
日時:2020年11月15日(日)14:00〜16:30
場所:オンライン
主催:霞ヶ関ばたけ
(詳細、問合せ等↓)
https://www.facebook.com/events/383175772872989
〇 きものの日
日時:2020年11月15日(日
主催:(一社)全日本きもの振興会
(詳細、問合せ等↓)
https://www.kimononohi.org/
○ 第3回 市民科学入門講座−「味の素」と近代日本の食文化
日時:2020年11月16日(月)19:00〜20:00
場所:オンライン(参加費無料)
主催:NPO法人市民科学研究室
(詳細、問合せ等↓)
https://www.shiminkagaku.org/csijwebinar_introduction/
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*米令寺忽々のコツコツ小咄。
「アメリカのお寿司屋さんには、むらさき(お醤油)がないんだって」
「えっ、そうなの」
「あの国では、赤と青は交わらないからね」
米大統領選もようやく決着(したのかな)。
コツコツ小咄は拙ウェブサイトにも写真入りで掲載しています。
https://food-mileage.jp/category/iki/
* 次号No.206は11月29日(日)[和暦 神無月十五日]に配信予定です。
より役立つ情報発信等に努めていきますので、読者の皆さまのご意見、ご要望をお聞かせ頂ければ幸いです。
* 和暦については、高月美樹さん『和暦日々是好日』を参考にさせて頂いています。
いつもありがとうございます。
https://www.lunaworks.jp/
* 本メルマガは個人の立場で配信しているものであり、意見や考え方は筆者の個人的なもので、全ての文責は中田個人にあります。
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◆ F. M. Letter −フード・マイレージ資料室 通信−【ID;0001579997】
発行者:中田哲也
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