うつくしまふくしま

 あれから1カ月が経過しました。
 しかし、未だ1万人を超える方が行方不明で、かつ福島原発事故は終息に向けた目立った前進も無く、事態は現在進行形と言わざるを得ません。言葉の軽さを痛感しつつも、被災されている方々に改めてお見舞いを申し上げるほかありません。

 東京では先週半ばから暖かくなり、桜も一気に満開となりました。

 通勤途中にあるH市立第五中学校横の桜並木です。
 ここの生徒達と先生方は、毎朝、道路を箒で掃除していて、通りがかる人にはいつも大きな声で挨拶をしてくれます。去年の秋から冬、毎日大量の落ち葉を降らせて生徒たちを困らせた桜並木は、今は生徒達を祝福するように満開の花をつけています。
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新年度のスタートです。

 東日本大震災の被災者の皆様には、心からお見舞い申し上げます。
 未曾有の大災害から3週間以上が過ぎましたが、今なお被害の全貌は明らかとはならず、さらに原発事故は予断を許さない状況の中、避難所等で不安で不便な生活を強いられている方々のお気持ちを思うと、言葉も見つかりません。

 その福島原発から電気を頂いていた東京・首都圏は、震災の直接的な被害は大きくはなかったものの、計画停電や水道水の放射能汚染の影響もあり、しばらくは混乱が続き、震災以降、多くの行事やイベントが中止となりました。
 そのような中、4月2日(土)には、NPO野菜と文化のフォーラム
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京都と金沢、2都ものがたり

 3月5日の土曜日は快晴、午前中の新幹線で京都に向かいます。
 空気が澄んでいて、車窓からは富士山、伊吹山などが綺麗に見えました。静岡県や滋賀県の方が羨ましい。
 12時過ぎに京都着、時間があったのでしばし御苑を散策。梅が満開です。
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伝えるということ。

 14日(月)の夕方から15日(火)の朝にかけて、東京地方も大雪に。通勤に使っている西武S線のK駅前も雪景色。もっとも、19日(土)にお会いした金沢から来られた方に雪が積もったと言ったら、鼻で笑われましたが。
 市民農園の畑仕事もしばらくお休みでしたが、それでも雪の下、二十日大根ができていました。人間がさぼっていても、土の中では作物は育ってくれていました。

 さて19日(土)は、金沢からのお客様、金沢エコネットの中村早苗さんとの待ち合わせで武蔵小金井へ。この日は暖かく、裏道に入ると梅が満開でした。

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江戸東京野菜ミニツアー、埼玉を食べよう、で、日本の食と農は?

 2月11日(金)、3連休の初日の東京地方は、一気にこの冬のカラカラ天気の埋め合わせをするかのように、雪、雪、雪。寒い。このような本当の生憎の日に、熊本からお客様。アリアンスで「ひご野菜」の普及活動をされている西さんと、ご友人のご夫妻。江戸東京野菜の現場を見学したいということで、この日は江戸東京野菜をめぐるミニツアー。まずは大竹道茂さんに紹介いただいた小金井の
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静岡の食、山梨の食

 2月5日(土)は静岡市消費者センター主催「くらしの一日講座」へ。東海道は新幹線ばかりなので、この日は在来線で伺うことに。久しぶりの「乗り鉄」の一日。
 西武線と山手線経由、品川発0830の東海道線快速アクティーは空いていて、進行方向右側のボックスシートを独占。快適。
しかし今日は晴天でも霞んでいるようで、カラカラ天気のこの冬、毎日のように都内から見える富士山の姿を確認できず、今回の旅の最大の楽しみが心配に。
 平塚で0919熱海行き、熱海で1016島田行きに乗り継ぎ。これらは残念ながらロングシート。穏やかに陽光を反射する相模湾が美しい。熱海を出てすぐ、ポイントをガタガタと通過していると目の上の高架を新幹線が走り去る。何となくスローな旅に優越感。
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まんがのチカラ、そして街の農業博物館

 22日(土)は、渋谷区広尾の「JICA地球ひろば」で開催された「ハイムーン・環境まんが『ゴミック廃貴物』ワークショップ」に参加してきました。講師は京都大学名誉教授・石川県立大学教授で工学博士の高月紘先生。ハイムーンのペンネームで環境まんがを多数書かれており、独特のタッチとユーモアと、その背後にある恐さは、一度見ると忘れられません。長年関わっておられる京都市での台所ごみの調査データは、私も色々なところで引用させて頂いており、金沢在勤中に一度ご挨拶を、と思っていたのが結局叶わず、今回、初めてご挨拶させて頂いた次第です。
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子規の思い

 年が明けて早や10日。新年を迎える敬虔な感謝の気持も、年齢を重ねるに連れ薄れつつあるようです。
 1月3日は日本橋へ。沿道にはすごい人垣。
 箱根駅伝は復路のゴール近く、最後の頑張りです。それにしても早稲田は何でも強くなりましたね。でも最後に通過する大学まで、ランナーも応援も頑張っていました。
 観戦後の遅い昼食は、老舗洋食「たいめいけん」
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明けましておめでとうございます。

 2011年の年明けは、山陰など西日本を中心に大荒れのニュース。東京・多摩地方は、風は冷たいながら、穏やかかな元日を迎えました。
 近所の稲荷神社に初詣。小さな神社ですが、毎年、地域の皆さん達でそこそこの人出があります。晴れ着姿の小さな女の子も。
 灯篭絵が面白いのですが、去年の使い回しで少し汚れが目立つのが残念でした。

 左は「笑う門に『ふぐ』来る」、右は「『ざる』かに合戦」。
他にも色々ありました。
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いよいよ押し詰まってきました。

 12月19日(月)と22日(水)の夕方は池袋の立教大学へ。さすが都会のミッションスクールには素敵な大ツリー。観光名所にもなっているようです。

 月曜は佐野淳也先生主宰のディープエコロジー研究会、講師は早稲田大学の友成真一先生。テーマはご著書にもある『問題は「タコつぼ」ではなく「タコ」だった!? 』、参加者の方からも発言が相次ぎ刺激的な「白熱教室」でした。でも、それ以来モヤモヤが高まっています。幸せはミクロ(地域)にしかあり得ないのでしょうか。
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表面的な数字に惑わされないように

先週の土曜日は、山梨県上野原市の西原を訪ねてきました。8月21日の記事にも書いた「さいはら秋そばプロジェクト」の今年最後のイベントです。収穫し軒先に干してあった蕎麦を木槌で叩き、「とうみ」を使って選別作業。いつもながら、地元の「NPOさいはら」の皆さんにお世話になりました (拙ブログでも紹介しています)。

典型的な中山間地域で農地も少なく、過疎と高齢化が進むこの地域に、東京や横浜の若い男女が約10人ほど、何かを求めて集まりました。私のような中高年は少数派です。彼がさいはらを訪ねる目的は何なのでしょうか。逆にいえば、彼らを引き付けるさいはらの魅力とは何なのでしょうか。… 続きを読む