【オーシャン・カレント】図書喫茶「カンタカ」

【ポイント】
 武蔵野の原風景をモチーフにした快適なカフェは、様々なイベントの開催も通じて、地域の方たちの集う貴重な場となっています。

東村山市と所沢市の都県境にある図書喫茶「カンタカ」は、開店して6年目に入りました。武蔵野の雑木林や地域を流れる柳瀬川の自然をテーマにしたカフェで、店名はジブリ映画の登場人物(カンタとアシタカ)に由来するとのこと。
 大きな窓からあまねく光が降り注ぐ店内。不揃いなテーブルは雑木林の多様性を、石のレジカウンターは河原をイメージしているそうです。
 壁一面の棚を埋め尽くす4万冊の書籍はオーナーの肥沼位昌(こいぬま・のりあき)さんの蔵書で、店内で自由に手に取って読むことができます。地域の歴史書や絵本も多く、2階にはキッズスペースもあります。… 続きを読む

【オーシャン・カレント331】2025年の振り返り

「令和の百姓一揆」は、いかに多くの市民・消費者が賛同し参加するかが重要であること[No.309]、一揆の本来の意味には武力による階級闘争や革命というイメージはなかったこと[No.310]を紹介。

「令和の米騒動」に関連して、消費者の理解と実践が必要であること[No.308]を前提に、米の収穫量調査[No.312]、作況指数[No.313]、政府備蓄米[No.314]、いわゆる「減反政策」[No.317]、10a当たり収量の前年比見込みとともに唐突に作況指数が廃止されたこと[No.324]についても取り上げました。
 米の価格については、相対取引価格が過去最高値となったこと[No.325]、小売段階と生産者段階との間の大きな格差[No.319]、「高騰」後でもお茶碗一杯分の米の値段は約70円であること[No.318]を紹介しました。
 また、増産に舵を切った政府の米政策についても取り上げましたが[No.322]、政権が変わり今後は不透明です。

原発被災の関連では、原子力被災自治体における住民意向調査(半数が帰還の意向なし)[No.311]、中間貯蔵施設の現状と今後[No.321]、ほぼ一貫して低下を続けてきた福島県等の食品の購入をためらう人の割合が上昇に転じたとのアンケート調査結果[No.323]を紹介。… 続きを読む

【オーシャン・カレント330】農林業センサス

【ポイント】
 国の統計のなかでも特に重要な基幹統計である農林業センサスは、全数調査であることから、他の標本調査の母集団情報としても利用され、詳細な地域毎のデータも公表されます。

農林業センサスは統計法に基づく基幹統計調査(特に重要な統計調査)であり、国際連合食糧農業機関(FAO)の提唱する世界農林業センサスの趣旨にも従って、1950年から5年ごとに実施されています。
 農林業センサスは農林業経営体調査と農山村地域調査の2本立てとなっており、いずれも全数調査(全農業経営体、全市区町村)というところが大きな特徴で、標本調査として実施される各種統計調査(経営、作物等)の母集団情報としても利用されます。

農林業センサスの調査事項や定義については、調査のたびに研究会を開催し、総務省の承認を得て見直しが行われており、今回も農林業の労働力に関する事項等について変更が行われています。これは、農林業をめぐる情勢や利用者のニーズ、報告者負担など調査環境等を踏まえて行われているものですが、結果として長期的にはデータが連続しなくなるというデメリットも生じることとなります。… 続きを読む

【オーシャン・カレント327】Cha cotton(ちゃ こっとん、埼玉・川越市)

【ポイント】
 「小江戸」と呼ばれる川越にあるCha cotton(ちゃ こっとん)は、築70年の古民家をリノベーションした小さな喫茶室です。

徒歩で東武東上線・JR埼京線「川越駅」から約13分、西武新宿線「本川越駅」から約8分ほど、賑やかな繁華街から少し外れた閑静な住宅地の路地沿いに、小さな喫茶室 … 続きを読む

【オーシャンカレント326】FBページ「恵泉女学園大学の教育農場を次世代に繋ぐために」

【ポイント】
 2026年度の卒業生を最後に閉学する見通しとなっている恵泉女学園大学。その教育農場を次世代に繋きたいと願う人々の集りです。

恵泉女学園大学は、少子化に伴って2023年度を最後に学生の募集を停止し、事実上2026年度の卒業生を最後に閉校となる見通しとなっています。
 同学は1929年の創立当初から「生活園芸」を必修科目としており、多摩キャンパスに隣接する教育農場では有機栽培による実習が行われてきました。「共生、循環、生物多様性の3つを大切にする有機農業にこそ、人と人、人と生き物、人と自然の関係を豊かにする教育力がある」とのことです。現在の広さは約70アール、2001年には教育機関として初の有機JAS認定を取得しています。

本FBページは「閉学する見通しとなっている恵泉女学園大学の教育農場を次世代に繋きたい!」と願う人々の集りです。卒業生・在校生とご家族、周辺住民、公開講座等への参加者など、想いに賛同する人は「どなたでも大歓迎」とのことです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント324】水稲の10a当たり収量の前年比見込み(8月15日現在)

【ポイント】
 8月15日現在の米の生育状況は順調のようですが、廃止する方向にある作況指数や平年収量に代わる新たな指標の開発・公表が必要と考えます。

出典:農林水産省HP

去る2025年8月29日(金)、農林水産省は「水稲の8月15日現在における10a当たり収量の前年比見込み」という、やや長いタイトルの統計速報を公表しました。主食用米の生産見込み(前年に比べて56万トン増)に向けて、おおむね順調に推移しているとの内容です。米価格が高い水準で推移し政府備蓄米の在庫量も大きく減少している中で、安堵できる内容となりました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント319】米の小売価格と生産者価格

【ポイント】
 米の価格については、小売段階(スーパーの店頭等)と生産者段階との間に大きな格差があります。

農林水産省HP(販売(1))より。

米の小売価格を示すのに最も頻繁に引用されるのが、「豆知識」欄でも紹介したスーパーの店頭価格です。これは(株)KSP-SPが提供する全国約1,000店のPOSデータをもとに、産地品種銘柄が判別できるうるち精米について農林水産省が集計した平均価格(税込)で、1週間ごとに公表されています【直近の数値(以下、同じ):2025年6月9日~15日、3,920円】。… 続きを読む

【オーシャン・カレント318】お茶碗一杯分の米の値段(再掲)

【ポイント】
 米価格は「高騰」していますが、依然としてパンなど他の食品に比べれば安いものとなっています。

左は、えすぺり(福島・三春町、2023.11/11)にて、右は木村屋總本店HPより。

米の価格が相対的に安いことを示すために、しばしばお茶碗1杯分の米の値段を他の食品と比較することが行われます。昨(2024)年7月の本メルマガでは、お茶碗1杯分の米の値段は約30円で、缶コーヒー1/3本、チョコボール4個、カップ麺5分の1杯とほぼ等しいことを紹介しました(データの出典は小農学会)。
 米の「高騰」が社会問題となっている現在、改めてお茶碗1杯分の米の値段を試算してみました。お米5kgで4,000円として1kgで800円。1kgは約7合なので1合(180 … 続きを読む