食べることを楽しむには訓練が必要

 読書の醍醐味とは、思いがけず(予想以上に)、刺激的な本に巡り会うことです。
 國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』(2011/10、朝日出版社)も、そのような本でした。
 奇抜なタイトルにひかれて半ば興味本位で読み始めたのですが、ぐいぐいと引き込まれました。
 ここで、400ページ近くに及ぶ本書のポイントを紹介する能力はないのですが(著者自身、思考の過程が大事と述べています。)、大まかに言えば、以下のような内容です。
130408_41_convert_20130411063752.png 人間は部屋でじっとしていられない。そのために、熱中できる気晴らしを求める。それが全ての不幸の源泉となっている(ファシズムやテロリズムにさえ通じる)。… 続きを読む

旧暦・弥生-「いやおい」の月

 4月10日(水)は、旧暦の弥生朔日(一日)です。
 高月美樹さん『和暦日々是好日』によると、「弥生は草木がいよいよ生い茂る『いやおい』の月。春爛漫のときを迎え、身も心も晴れ晴れとのびやかになる」季節とのことです。
 自宅近所の梨畑では、きれいな梨の花が満開です。
 そして地面は、セイヨウタンポポの絨毯。… 続きを読む

F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信- No.017

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◇◆◇ F. M. Letter

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藤村靖之さんと高坂勝さんのライブトーク

130401_1_convert_20130407082254.png 天候の変動が激しい春です。
 何とか年度末まで保ってくれたソメイヨシノは、駅前の商店会が慌てて花見提灯を吊るすのを見届けたかのように、はらはらと散り、自転車置き場の地面を埋めました。
 枝垂れ桜は、もう少し見頃が続きそうかと思われましたが、今週末の天候不順で見納めとなってしまいました。
 もっとも、ほかに多くの春の花が咲き誇っています。命の萌え出ずる春です。
 さて、年度替わりの4月1日(月)の19時から、紀伊国屋書店・新宿南店3階のイベントスペース「ふらっとすぽっと」において、… 続きを読む

春を祝おう☆おいしくお花見@東京・綾瀬

 東京は、面白い町です。
 食料自給率はわずか1%。
 日本の中で最も農業の生産現場から離れているにも関わらず(だからこそ?)、食べものや農業に強い関心を持ち、様々な活動を実践している多くの人たちがいます。
 年齢も性別も職業も様々ですが、総じて、1次産業とは遠い仕事をしている若い方が中心となって活動されている場合が多いようです。
 私も、野次馬根性で面白そうな(美味しそうな)場に顔を出させてもらっていますが、以下に紹介する2つのグループも充実した取組をされています。… 続きを読む

F. M. Letter -フード・マイレージ資料室 通信- No.016

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さくらさくらさくらさくら(鎮魂)

 桜の花が咲くと、気持ちが浮き立ちます。
 自宅近所でも、ほぼ満開です。
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 「さくらさくらさくらさくら万の死者」
 2年前の4月、「日経俳壇」に掲載された気仙沼の方の句です。
 震災と津波で被災した直後、多くの犠牲者を出した地でも、桜は咲きました。… 続きを読む

福島紀行-④二本松・東和地区その2

 2013年3月16日(土)の「福島紀行」の最終回です(前回から続きます)。
 道の駅の裏の駐車場に出てみると、一面、灰色の煙でおおわれています。
 焦げる臭い、ボンボンと竹がはぜる大きな音。
 強い風に煙が払われると、山肌や立木を真っ赤な炎が舐めているのが見えます。
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 道の駅のお客さんや従業員の皆さんも、心配そうに眺めています。… 続きを読む

福島紀行-③二本松・東和地区その1

 花粉飛散はピークでしょうか。
 鼻水が止まらず目は痒く、頭は普段に増してぼぉっとしています。
 さて、福島紀行③は、福島・二本松市の東和地区、宮の平バス停で福島交通バスを降りたところからです。
 2013年3月16日(土)の午前10時半頃です。
 空はあくまで青く、暖かく、格好のハイキング日和。… 続きを読む

福島紀行-②二本松市

 過去、最も早い3月16日に開花した東京の桜は、早くも満開に近い状態。
 さて、「福島紀行」の続きです。
 2013年3月16日(土)、福島駅8時11分発の東北本線郡山行きは、そこそこの乗車率。
 車窓一杯の安達太良山を眺めている内に、8時35分に二本松駅に到着。小振りで清潔感ある駅舎です。
 コインロッカーに荷物を預け、まずはバス停「二本松駅入口」の場所と時刻表を確認。… 続きを読む

福島紀行-①福島市

 2013年3月14日(木)は所用があって秋田へ。
130315_1_convert_20130317100750.png 前日に続いて風が強く、東北新幹線もやや遅れ。
 田沢湖辺りでは雪が舞い始めました。
 今年の北日本は降雪が多かったそうで、秋田市内でも道路脇等には多くの雪が残っていました。
 同じ日本海側でも、2年間を過ごした金沢ともまた違うようです。… 続きを読む