【オーシャン・カレント】環境の日、環境月間


 毎年6月5日は「環境の日」です。
 これは、1972年6月5日からスウェーデンのストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたもので、国連でも同日を「世界環境デー」と定めています。
 なお、日本の「環境の日」は、法律で定められているというユニークな記念日の一つです。

「環境基本法」(1993)は、環境保全の基本理念を定め、国や国民の責務を明らかにすること等を目的として1993年に制定されましたが、このなかで、事業者や国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めることを目的として「環境の日」が定められているのです(第10条)。

さらに日本では6月の1ヶ月間を「環境月間」として、全国で様々な行事が行われます。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】銀座農業コミュニティ塾


 銀座農業コミュニティ塾は、前身ともいえる銀座農業政策塾(2016年まで5期にわたって開催)の塾生を中心に、昨年(2017年)11月に立ち上げられました。

その最終的な目的は、自然や生命を大切にする持続可能な農的社会のライフスタイルの実現です。
 それに向けて、会員自らがそれぞれの現場で農に親しみ、食を豊かにする取組みに参画・寄与していくことを支援するため、塾として、勉強会や交流会の開催、現地見学、情報発信等を行っています。

塾長は高安和夫さん(銀座ミツバチプロジェクト)、代表世話人は蔦谷栄一先生(農的社会デザイン研究所)、事務局長は黒田浩介さん(CSA青山)が務められています。

昨年11月の発足以来、これまで3回の勉強会を開催してきました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】福島県産農産物等流通実態調査


 -2017年度 福島県産農産物等流通実態調査(農林水産省)-

農林水産省は、2018年3月、福島県産農産物等の販売不振の実態と要因を明らかにするため、主要品目の流通実態を調査した結果を公表しました。

米、青果物(桃、きゅうり等)、畜産物(牛肉、牛乳等)、きのこ、水産物(かつお、ひらめ等)20品目について、生産・流通・販売に携わる事業者及び消費者を対象として、ヒヤリング及びアンケート調査(インターネット及び店頭)を実施したものです。
 また、統計データにより福島県産農産物等の販売量や価格の変化についても分析されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】たんたんぺろぺろ


-たんたんぺろぺろ(浜下り神事、福島・広野町)-

福島県の浜通りにある広野町(ひろのまち)では、五穀豊穣を願い、130 年ほど前から浜下りの神事「たんたんぺろぺろ」が行われていました。そのユニークな呼び名は、太鼓と笛の音色に由来するとのこと。

貞観八(西暦866)年に常陸の国・鹿島神社から勧請し、旧下浅見川村の鎮守として奉られ、旧暦の四月八日に浅見川の上流に鎮座する大滝神社と下流に鎮座する鹿島神社の御輿に御神体を移した御輿が旅所を廻った後、上浅見川桜田地区で出合います。
 その後、旅所を廻りながら浅見川河口で海に入って潮垢離(しおごり)し禊祓(みそぎはらえ)をするというものです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ふくしまサポーターズクラブ2018


 NPO法人 福島県有機農業ネットワーク(ふくしま有機ネット)は、福島県内の有機農業に関わる農業者、消費者、研究者、技術者、農業団体や行政などが連携し、有機農業のさらなる発展を目指すネットワークで、有機農業者同士の技術交流、生産者と消費者との交流事業等に取り組んでいます。

そのふくしま有機ネットが 2018 年度から新たにスタートさせる取組が「ふくしまサポーターズクラブ」です。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】なみへい、たまTSUKI、番來舎


 今月一杯で、私にとって大切だった3ヶ所の「場」が閉じられます。
 まずは、全国うまいもの交流サロン・なみへい(東京・神田)。
 川野真理子さんが「東京から故郷おこし」をコンセプトに2008年7月にオープンした飲食店で、美味しい月替わりの特選コース料理や地酒を何度も堪能しました。
 4月以降は、この場は地域PRイベント等の拠点として活用するとともに、川野さんご自身も積極的に地域に足を運ばれる予定とのことで、現在、セカンドステージに向けて「なみへい応援団」の会員募集中です。
 3月29日(木)と31日(土)にはイベント「なみへい感謝のラストラン」が予定されています。川野オーナーや山本料理長、スタッフの皆さまに感謝の気持ちを伝えるための多くの人で、賑わうものと思われます。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】こくベジプロジェクト(東京・国分寺市)


 自給率が日本一低い東京都は、農業と縁が薄い地域のようにもみえますが、多数の消費者が近隣にいるという特性も活かしつつ、多くの地域においてユニークな取組みが行われています。

その一つが、今回紹介する「こくベジプロジェクト」です。
 東京・国分寺市はJR 中央線で新宿から 20 … 続きを読む

【オーシャン・カレント】大塚洋一郎さん


 大塚洋一郎さんは1954年、東京・府中市のご出身。
 北海道大学大学院修士課程(原子工学)を修了後、旧科学技術庁に入庁し、国際課長、文部科学省宇宙開発利用課長等を歴任。その後、経済産業省に出向され、大臣官房審議官(地域経済担当)として農商工連携促進法の制定と運用に参画されていましたが、一大決心して2009年に早期退職され、NPO法人農商工連携サポートセンターを設立されました。

大塚さんは「公務員からNPOに転じて一番良かったことは、人に感謝されるという実感があること。それまでモノクロームだった人生は、NPOの活動を始めてからはフルカラーになった」と語っておられます。

農商工連携サポートセンターのミッションは「農商工連携による地域の雇用創出-地域に元気を!食と農の新しい出会いをサポートする!」。
 その具体的な取組みのひとつが「ちよだいちば」(東京・神田錦町)です。全国の市町村の特産品を販売するアンテナショップで、お客さんは近隣に勤める女性会社員などで多くがリピーターとのこと。ここに出店する市町村は月替わりで、毎月、異なった地域の特産品を購入することができ、特産品を使ったお弁当も販売されています(毎日25食限定)。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】下里あったか塾-環境アグリマネージメントスキル取得講座

地域を生かすのは「志」と「人」ですが自分の想いを形にするためにはスキルが必要です。本講座はマクロやミクロ、SWAT、5P分析手法を用いて、地域資源を徹底分析し活用する“構想力”と“実行力”を伴ったスキルの取得を目指すものです。

主催は、埼玉・小川町で市民目線で地域づくりに取り組んでいるNPO法人 生活工房「つばさ・游」。理事長の高橋優子さんは、「6回の講座が終わった時、自分のやりたいことが明確になっているでしょう」と語っておられます。ご関心のある方はお問合せ下さい。

カリキュラム(会場はいずれも小川農村センター(小川町下里472))
2018年2月10日(土)13:00~17:00… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」

中田が個人的に運営しているウェブサイトです。
 趣旨や主宰者のプロフィール、フード・マイレージに関連する著作やペーパー、セミナー等における説明資料の他、以下のようなコンテンツを掲載しています。

○ ブログ「新・伏臥漫録」(しん・ふくがまんろく)
 参加したセミナーや訪れた場所の感想等を、うつ伏せになって徒然に綴っているブログです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】「和暦日々是好日」

お正月といえば、新しいダイアリー。私が毎年愛用しているのは和暦手帖『和暦日々是好日』です。
 江戸から明治期の和本から収集された豊富な図版は美しく、その楽しい解説を読むことで自然に季節感を身につけることができます。

明治時代に導入された現在のカレンダー(太陽暦、グレゴリオ暦)は、世界共通の時間軸としては便利ですが、日付と曜日だけが意識され、自然界のサイクルを感じにくいものとなっています。
 これに対して和暦(太陰太陽暦)は、太陽と月の周期を併用した暦で、月のリズムで日にち(1日は新月、15日はほぼ満月)を、太陽のリズムで季節(二十四節気等)を知ることができるというものです。日本人は、長い間、月の満ち欠けと季節の変化という異なる2重の時間軸を感じながら生活していました。暮らしも農作業も年中行事も、暦を意識して行われていたのです。
 つまり「月と暮らす、季節と暮らす、地球の呼吸を感じる」ことができるのが「和暦」なのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】Present Tree


 (写真は福島・広野町での植樹の様子(2016.7/24))

日本は世界有数の森林大国でありながら、過疎化や林業従事者の高齢化・減少により適切に管理できない森林が増えています。森林が荒廃すると、山崩れなど災害の防止、水資源のかん養、二酸化炭素の吸収等の機能が失われることになります。

そうした課題に向き合っているユニークな活動の一つが「Present Tree」(プレゼントツリー)です。合い言葉は「人生の記念日に樹を植えよう!」。
 結婚、出産、入学など人生の節目に、大切な人や自分自身の記念樹を荒廃が進んでいる里山林や被災跡地などに植え、その里親になってもらうことで森林を再生していこうという取組みです。実施主体は認定NPO法人環境リレーションズ研究所です。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】までいライフ


 「までい(真手)」とは、左右揃った手、両手という意味の福島県北部地方の方言です。
 例えば「食べものはまでいに(大切に)食べなさい」「子どもはまでいに(丁寧に)育てなさい」「仕事はまでいに(しっかりと)しなさい」等と使われるのだそうです。

福島・飯館村(いいたてむら)は、2004年に策定した第5次総合振興計画書において、「手間ひまを惜しまず」「丁寧に」「時間をかけて」「じっくりと」「つつましく」暮らす“までいライフ(MADAY LIFE)” を村づくりの基本理念に位置づけました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】共奏キッチン♪

地域における「共食」を実現している取組みに「共奏キッチン♪」があります。
 主催しているのは、共に奏でるつながりを育むコミュニティ・共奏事ム局。代表はたかったー氏 (青柳彰一氏)です。

2010年秋にスタートして以来、ほぼ月1回のペースで開催されており、現在の主会場は東京・自由が丘のシェア奥沢 (地域とのつながりを大切にするシェアスペース)です。… 続きを読む