【オーシャン・カレント】スマホアプリ「ポケットマルシェ」


 「食べる通信」とは、食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが収穫した食べものがセットになって定期的に届く“食べもの付き情報誌”で、現在、全国各地から38通信が発行されています。
 2016年9月、その「食べる通信」から新しいサービスとして誕生したのがスマホアプリ「ポケットマルシェ」(愛称:ポケマル)。
 各地の「食べる通信」で特集した方など100名以上の全国の生産者(農家や漁師さん)から、スマホやパソコンで旬の食材を直接買うことができるというものです。

ポケマルが目指すのは、お互いの顔が見えるマルシェやファーマーズマーケットの世界。
 一方的に食材をネットで購入するだけではなく、生産者からお勧めの食べ方を聞いたり、こちらから感想を伝えたりすることができるのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】かんちゃんファーム体験農園

池袋から約1時間半という通勤圏ながら、丘陵に囲まれた緑豊かな地である埼玉・鳩山町に「かんちゃんファーム体験農園」はあります。
 農園主の閑野智道(かんの・ともみち)さんは埼玉・北本市のご出身。農業を志して公務員を退職、北海道や埼玉・小川町、地元の鳩山町での農業研修を経て2013年1月にこの地で新規就農されました。
 「自然の恵みから生まれた旬の農産物を通じて幸せの輪を広げたい」というモットーの下、約1.3haの農地で少量多品種の野菜等を有機栽培されています。近隣の天然原料(乗馬クラブの馬糞、豆腐屋のおから等)を用いた堆肥作り・土作りにも取り組んでおられます。
 生産された野菜等は、飲食店や個人への直売(宅配)のほか、毎週日曜日には仲間と開設した直売所(ときのこや)でも販売されています。

そのかんちゃんファームが、体験農園としての活動を本格化しつつあります。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】小農学会


(写真は総合人間学会(2017.6/10)において小農学会等について説明される山下惣一さん)

2015年11月29日、ユニークな「学会」が設立されました。
 共同代表は萬田正治さん(農業、元鹿児島大学教授)と山下惣一さん(佐賀、農業・農民作家)。副代表や世話人には九州を中心とした著名な生産者や学識経験者が名を連ねています。

設立の趣旨は以下のようなものです(設立趣意書より)。
 21世紀に入っても世界は混迷の一途をたどるなか、戦後、日本は経済大国として復興したものの農村から都市へと人は大移動し、過疎の村と過密の都市という地域に二極分解した。大型スーパー等で食材を買う都市生活者にとって、生き物の命を育み命をいただくという意識は薄れている。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村(名古屋)

名古屋の真ん中・栄(さかえ)にある複合施設・オアシス21で、毎週土曜日午前中に開催されているのが「オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村」です。

オアシス21を管理運営する第3セクターと朝市村実行委員会の共催により「朝市村」がスタートしたのは2004年のこと。
 当初は出店農家10戸、来客数100人程度で月2回の開催でしたが、2009年からは毎週開催に変更され、現在は毎回、愛知・岐阜を中心とした約70戸の有機農業に取り組む農家が出店し、約1200人が来場。
 年間売上高は約5500万円という規模となっているそうです。

生産者にとっては、この場で農産物を直売できるだけではなく、有機農産物を扱う流通や飲食店の関係者との出会いの場となり、販売拡大と経営の安定につながっているとのこと。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】「乃庭」(東京・檜原村)

東京・お台場(臨海副都心地区)の複合商業施設・ダイバーシティ東京のビル屋上に、「都会の農園」があります。
 ここは、都会で生活する人々が「作る」から「食べる」までを経験し、農業の楽しさや難しさを実感できる「農育」の場として、2014年4月に開設された首都圏最大規模の屋上貸し農園。畑だけではなく田んぼもあり、鶏やアイガモもいます。収穫された野菜等は、隣接するバーベキュー施設で食べることもできるそうです。
 その「都会の農園」は、現在、一部をポタジェにリニューアル工事中。ポタジェ(フランス語)とは、野菜やハーブ、草花を混植した実用と鑑賞を兼ねた庭のことです。

リニューアルの設計・施工を担当しているのが、「十人十色の暮らしに沿ったテーマある庭(○○の庭)づくりをお手伝い」する「乃庭」(のにわ、東京・檜原村)です。

代表の竹本亮太郎さんは、東京農業大学環境緑地学科卒業。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】舘野廣幸さん(舘野かえる農場)

舘野廣幸(たてのひろゆき)さんは1954年、栃木・野木町生まれ。
 山形大学農学部を卒業後に実家の農業を継ぎ、1992年頃から稲作と原木しいたけを中心とした有機農業に取り組んでおられます(原木しいたけは2011年以降休止中)。現在、日本有機農業研究会理事、埼玉大学非常勤講師等を務められ、『有機農業・みんなの疑問』(2007、筑波書房)等の著作もあります。

農家の長男に生まれた舘野さんは、実はもともと農業が好きではなかったとのこと。
 家業を継ぐのが運命と半ばあきらめながら漠然と農作業を続けていたある年(約30年前)、病気が発生して稲の育苗に失敗。その翌年には何種類もの農薬を使用して消毒したものの、またも苗は壊滅。それで必死に勉強し、病気の原因は菌ではなく育てる環境にあることを知り、わらにもすがる思いで農薬を使わずに栽培したところ、病気が少なくなり光明が射してきたとそうです。
 これが、舘野さんが有機農業に取り組むきっかけとなったとのこと。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】みどりの日

今年も間もなくゴールデンウィーク。
 しかし4月29日の「昭和の日」(昭和天皇の誕生日)、5月3日の「憲法記念日」(日本国憲法が施行された日)、5月5日の「子どもの日」(端午の節句)に比べると、5月4日の「みどりの日」の趣旨や由来はあまり知られていません。

みどりの日とは、「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」日とされています(祝日法)。
 実はみどりの日は、1989年から2006年の間は4月29日でした。
 今上天皇の即位により天皇誕生日が12月23日となった時に、植物にも造詣の深かった昭和天皇の誕生日であった4月29日を「みどりの日」として祝日として存続することとしたのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】おいしいお野菜届け隊(新規募集)

-おいしいお野菜届け隊(新規募集)-

都市にいながらにして農山漁村地域と関わりをもつ一つの方法が、農産物等を生産者から直接購入することです。

US.Peaceは、埼玉・小川町等で新規就農している若い生産者たちを支援するため、一年を通じた農業体験会、年数回の有機野菜を使った一流シェフによる食事会(シェフズ・テーブル)の開催のほか、2010年から「おいしいお野菜届け隊」という取組みを実施しています。
 これは、霜里農場(小川町、金子美登さん)での研修を経て新規就農された方々の生産物の販路を確保することを目的に、月2回、宅配便により有機野菜等が定期的に直接届くという企画です。

現在、2017年5月~10月(12回)分について新規募集中です。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】塩見直紀さん

塩見直紀(しおみ・なおき)さんは1965年、京都・綾部市の生まれ。
 33歳の時に退職して故郷にUターンされ、現在は半農半X研究所と綾部ローカルビジネスデザイン研究所の代表、福知山公立大学地域経営学部特任准教授、総務省地域力創造アドバイザー等を務めておられる方です。
 ご著書の『半農半Xという生き方』(ソニー・マガジンズ、2003)は海外でも翻訳され、講演やワークショップで全国各地を回っておられます。

塩見さんは、大手カタログ通販会社に勤めていた20歳代半ばに、環境問題と天職問題(いかに生きるか)という2つの難問に出会ったとのこと。そして、これらを解決する方策を追求するなかで「半農半X(はんのう・はんエックス)」というシンプルで新しい言葉(コンセプト)を創り出されました。

「半農半X」とは、持続可能な農ある小さな暮らしをベースにして(半農)、生きがい・天職を活かしつつ(半X)、個人と社会が調和しながらともによりよい方向へ進むために、微力であっても自分がその主役になる生き方を模索することだそうです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ふくしま 新発売。

福島県産の農林水産物を応援する情報発信のために、福島県が運営しているサイトです。
 旬の食材、福島県産食材を使った飲食店やイベントの情報、地域特派員によるレポートなど様々なコンテンツに加え、福島県産農林水産物の放射性物質のモニタリング情報も掲載されています。

モニタリング情報は、品目別、地域別に検索できるようになっています。
 「品目で検索」のバナーをクリックすると、品目(例えば野菜全体でも、ホウレンソウなど個別の品目でも検索できます。)、採取日(○年○月~○年○月)、地域(福島県全体でも個別の市町村からも検索できます。)を選択できるようになっています。
 例えば「野菜全体」「2011年3月~2017年3月」「福島県全体」を選択して「該当するすべての農産物」を検索すると、最新の32品目のリストが表示されます。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ばばらあやかさん

ばばらあやか(羽原朱香)さんは、青森・八戸出身のシンガーソングライター。
 盛岡、仙台を経て2年ほど前に東京へ。発達障がいを持つ子ども達とともに遊び学ぶ仕事をしながら、フリーのシンガーソングライターとして活躍されていました。

そして2017年2月11日(土)、東京・新宿御苑近くのパーティースペースで開催されたのは「ばばらいぶ・Uターン前都内ラストワンマン」。八戸に帰郷されるばばらさんの東京での最後のライブに駆けつけた50名ほどで、インド料理店の会場は満席です。

この日はギターを演奏しながら10数曲を熱唱。
 東京での日常の帰り道と帰省時の自分の心情を比べて八戸の風を感じた(「帰り道」)、最大の恐怖は都会の電車(競争の瓶詰め)だった(「mirror … 続きを読む