【ほんのさわり321】門間好春『未来へのバトン』

-門間好春『未来へのバトン 福島中間貯蔵施設の不条理を読み解く』(2025.3、インパクト出版)-
https://impact-shuppankai.com/products/detail/357

【ポイント】
 著者は、中間貯蔵施設の不条理を多くの人に知ってもらいたいと訴えつつ、「私たちおとなは子どもたちに明るい未来のバトンを渡す責任がある」としています。… 続きを読む

【豆知識321】除去土壌等を保管している仮置場等の箇所数の推移

【ポイント】
 原発事故後、一時期は1000箇所を超えていた除去土壌等を保管する仮置き場等の箇所数は現在までに急速に減少しています。

私事で恐縮ながら、東日本大震災・原発事故の後、最初に福島・浜通りをボランティアで訪ねたのは2011年6月のこと。水田に打ち上げられ横倒しになったままの漁船の姿などに息を飲みました。その後、ふくしまオーガニックコットンのツアー等で何度も訪ねるうち、がれき(よくない言葉ですね)等の撤去がどんどん進む一方で、逆に目についてきたのが黒いフレコンバッグの山でした。
 除染が進むに連れて大量に発生した除去土壌等を詰めたもので、国道沿いの仮置き場にも積み上げられたフレコンバッグの山を車窓から見るたび、その膨大な量に圧倒される思いがしました。
 しかし、この山は次第に目立たなくなり、やがて視界から消えていきました。リンク先の図321は、除去土壌等を保管している仮置き場等の箇所数の推移を示したものです。… 続きを読む

【ほんのさわり320】高橋博之『関係人口』

-高橋博之『関係人口』(2025.3、光文社新書)-
https://shinsho.kobunsha.com/n/nc5b6b74cdda1

【ポイント】
 関係人口とは、その地域と様々なかたちで積極的に関わる人々のことで、今後の地域の内発的発展のために欠かせない人材とのこと。

著者は1974年岩手・花巻市生まれ。史上最年少の県議を2期務めた後、東日本大震災後は被災地を支援するために事業家に転身、「世なおしは食なおし」をコンセプトとする食材つき情報誌「東北食べる通信」の創刊、生産者から直接食材を購入できるスマホアプリ「ポケットマルシェ」の開発等に取り組んでこられました。… 続きを読む

【豆知識320】小規模市町村の人口の現状

【ポイント】
 人口の少ない小規模自治体ほど近年における人口減少率が高く、同時に高齢化が進行しています。

(株)雨風太陽の高橋博之さん(「ほんのさわり」欄参照)によると、過疎は「慢性的な災害」であり、過疎地域はすでに「有事」に直面しているとのこと。東京圏への一極集中が進む中、地方の、特に小規模市町村では深刻な過疎化と高齢化が進行していると言われています。
 リンク先の図320は、この現状を総務省の統計を用いてに明らかにしたものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/07/320_shokibo.pdf続きを読む

【ブログ】Z世代農家の方たちに勇気づけられました(第215回 霞ヶ関ばたけ)

やはり2025年の猛暑は異常です。
 玄関前に置いたプランタのハナモモの実はシワシワ、スダチの葉は丸まって実は全然着いていません。馬酔木はとうとう枯れ始めました。今年の春も目を楽しませてくれたのですが(右の写真)。
 毎朝毎夕、水を撒いても「焼け石に」状態です。

8月2日(土)は東京・虎ノ門へ。久しぶりに霞ヶ関ばたけに参加しました。月1回程度、休日の朝に開催されている勉強会(食と学びとつながりの場)です。
 主催者からの挨拶と説明に続き、30名強の参加者から一人ずつ自己紹介。今回も民間企業、大学生、公務員など様々な方が参加されています。この日は約半分の方が初参加のようです。… 続きを読む

【豆知識249_2】世界の飢餓人口の推移

本年7月28日(月)、国連は「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」と題するレポートの最新版(2025年版)を公表しました。
 リンク先のグラフは、この報告書(英文)のデータから作成したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/07/249_2_NoU.pdf

これによると、世界全体で飢餓の影響を受けている人の数(慢性的な栄養不足人口)は、2024年には最大で6億7,300万人(最大で7億2,000万人)と推定され、これは世界の全人口の1割弱を占めており、SDGs(持続可能な開発目標)の2番目「2030年までに飢餓をゼロに」の7目標からは遠く離れているとしています。

 飢餓人口の推移をみると、2005年には約8億人だったのが2010年には約6億人、2018年には約5.6億人へと減少していましたが、2019年から増加に転じ、21年には約7億人となりました。これは、新型コロナウィルスの感染拡大とウクライナ戦争によってサプライチェーンが混乱し、食料価格が上昇したためとされています。… 続きを読む

【ブログ】稲作が生産しているものとは(第2回 食と農の未来フォーラム)

2025年7月22日(火)の夕刻は、東京・中央区立環境情報センターで開催された「今夜はご機嫌 銀座で農業・7月」に参加。
 蔦谷栄一先生(農的デザイン研究所)のお話のテーマは「今こそ、首都圏からの流域自給圏づくりを」。自給率が極端に低い首都圏から上流との関係性を強め、流域自給圏のネットワーク化を図っていくことの重要性等を強調されました。… 続きを読む

【ブログ】地域農政未来塾、さいはら雑穀応援団

2025年7月18日。自宅玄関前のパンジーで成長したツマグロヒョウモンが羽化の時期を迎えたようです。猛暑の中、次々とたくましく飛翔していく成虫に、幸多かれと祈ります。

 この日は地元の児童館で、ほぼ月1回の水槽清掃のボランティア。
 福祉関係の専門学校に通っている地元女子2人の参加もあり、早めに終わりました(タニシに馴れた方がいいよと思いつつ)。午後からは子ども達のウーバー・ルーパー観察会が予定されています。

その日の午後は東京・永田町へ。全国町村会続きを読む

【取材対応】いわゆる「時給10円」について(朝日新聞)

2025年7月18日付けの紙面に取材を受けた内容が掲載されました(デジタル版には前日から掲載)。
 いわゆる「時給10円」については国会を含めて様々な議論があるなか、労働時間には雇用者や法人の分も含まれている一方で所得からは差し引かれていること等の統計上の問題点を紹介して頂いた上で、私の見解として、「そもそも時給〇円などと持ち出すまでもなく稲作経営は厳しい状況にある」「消費者は産地の置かれている状況を理解し、再生産可能な価格について考えてほしい」と結んで下さっています。
 私の言いたいことを、簡潔に分かりやすくまとめて下さいました。渡邉記者、有難うございました。… 続きを読む

【ブログ】プレゼントツリー20thサミット in TOKYO

自宅近くにある野生ランの自生地。
 市民グループの方たちが保全活動をされていますが、7月に入ってますます雑草が繁茂してジャングル状態。そろそろ作業も夏休みに入るそうです。

 自宅玄関前に植えたパンジーに、気が付くと多数のツマグロヒョウモンの幼虫の姿。蛹になり始めています。

2025年7月11日(金)は、久しぶりに東京・お茶の水のサンクレールマルシェ続きを読む