【ポイント】
米の収穫量は1.7mmのふるい目ベースで把握していますが、作況指数については都道府県ごとに最も多くの農家が使用しているふるい目(1.8~1.9mm)ベースで算定しています。

米の作況指数とは米の作柄の良否を表す指標で、10アール(1000平米)当たりの「平年収量」に対するその年の収量の比率で表されます。なお、平年収量とは気象などが平年並みに推移すると仮定した場合の予想収量のことで、直近30年間の実収量や気象データによる傾向値を基に、毎年、算出(変更)されます。
その年の収量については、無作為抽出した全国で約8000筆(ひつ、登記簿上の土地の単位)の田のなかの3か所(計3平米)で稲を刈り取り、実測することにより求めています。
前号で説明したとおり、収穫量(主食として供給される可能性がある全体量)については、ふるい目1.7mmベースで把握していますが、作況指数については都道府県ごとに最も多くの農家が使用しているふるい目幅(1.8~1.9mm)をベースに算定しています。
しかしながら、作況指数(昨年産は101)についても実感と異なるという声も出でいることから、統計の仕組みについての意見交換等を続けていくことが必要です。
[データの出典]
農林水産所HP
「令和6年産水陸稲の収穫量」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/sakumotu/sakkyou_kome/suiriku/r6/syukaku/index.html
「水稲収穫量調査と生産現場の実感について」
https://www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/sakkyou_kome/attach/pdf/index-88.pdf
出典:
F.M.Letter-フード・マイレージ資料室 通信-pray for peace.
No.313、2025年3月29日(土)[和暦 弥生朔日]
https://food-mileage.jp/2025/02/10/letter-309/
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