【ブログ】オーガニックコットン畑で草取り(福島・いわき市)

2025年7月6日(日)は、ふくしまオーガニックコットンツアー(2025年、草取り編)の催行日。今年は5月の「種まき編」に続く2回目です。
 7時30分前に東京駅丸ビル前を出発。参加者は主催者(リボーン)の壹岐健一郎さんを含めて18名。今回も小型バスです。

 常磐道は前回に続いて渋滞もなく快調(ただし前回は帰りには酷い事故渋滞に巻き込まれましたが)。途中、友部SAで休憩。トイレ入口の上にいくつも燕の巣があります。

 参加者に一人ひとりにマイクが回され、自己紹介。今回もオイシックス・ラ・大地(株)(一社)アクティブサポーターズからは、多くの方が参加されています。
 オーガニックコットンツアーは初めてという方も5名ほどいらっしゃいます。

また、車内では壹岐さんの許しを得て、「食と農の未来フォーラム」のチラシを配り説明させて頂きました。
 8月26日(火)には、ふくしまオーガニックコットンプロジェクト(ふくわた)共同代表の鈴木純子さんをゲストにお迎えする予定です。

いつもの柏屋いわき湯本店に到着したのは10時過ぎ。トイレ休憩を兼ねて買い物の時間です(薄皮饅頭が有名ですが、季節にも応じた豊富なラインナップ)。

 ふくわた共同代表・鈴木純子 がさんが出迎えて下さっていました。海外出張を控えてぎっくり腰になってしまったと伺っていたのですが、お元気そうで安心しました。

まずは、5月に種まきをした上神白(かみかじろ)の畑へ。共同代表の田中亜紀さんはじめ地元の皆さんが待っていて下さいました。茶色い和綿、白い洋綿(ぼくイケメン?)の2種類の綿の種をまいたのですが、膝の上くらいまでに生長しています。

 ここは種まきと同時に防草シートを張ったため、除草の必要はないようです。梅の収穫などもさせて頂きました。

地元のスーパー・マルトで、各自、昼食のお弁当を調達。500円分は参加費に含まれています。
 そこから徒歩10分ほどで野田の植栽地(通称「上の畑」)に到着したのは、11時30分頃。
 ここはシートを張っていないため、畝の間に雑草が繁茂しています。地元の方が何度か補植されたとのこと。

 三角草削りや鎌などの道具をお借りして、畝の間に一人ずつ入り、草を根こそぎ取っていきます。
 曇っていたのですが徐々に日が差してきました。さすがに暑い。最初はゆっくりとスタート(除草(助走)だけに)し、こまめに休憩時間も入れてくれます。飲み物もしっかりと取ります。
 それにしても、防草シートの威力を思い知らされました(そこそこ値段が高いそうです)。

12時過ぎには昼食休憩に。張って下さったテントの下は日差しが遮られ、高台にあるために心地よい風が渡ってきます。
 私はマルトで買ってきた鮭はらこ飯と、名物という鶏唐揚げを頂きました。なかなか美味です。ちなみに亜季さんのおすすめはマヨネーズが添えられた冷麺で、確かに暑い中での作業の合間につるつると食べられそうです。
 私は木の陰に入って、しばし草の上に横になって休憩。

たっぷりと休憩を取り、13時過ぎに作業再開。徐々に畝の間には土の見える空間が広がってきて、始めた頃とは見違えるほどです。
 暑い中の作業ですが、こまめに休憩を入れてくれるので、コットン畑がお花畑に見えてくることはありませんでした。

ある程度片付いたところで、すぐ近くにある「下の畑」に移動。
 ここも雑草が繁茂していますが、ここでは畝の際だけマルチを傷つけないように手で草取りし、中央は草刈り機で刈るそうです。

 猛暑の中で育つコットン、果たしてたくさん収穫できるでしょうか(ちなみに昨年10月の「収穫編」の際は、昨年も猛暑だったせいかあまり収穫できませんでした)。

14時20分頃には作業は終了。あまり長い時間ではありませんでしたが、さすがに全身、汗でどろどろです。
 いつもお世話になっているいわき湯本温泉の老舗・古滝屋さんで入浴。至福の時間。
 9階にある原子力災害考証館 furusatoを見学させて頂きました。古滝屋さんのご主人が仲間とともに開設しているスペースです。大熊町でただ一人、行方不明のままだった小学生の女の子の写真。先日読んだ安田菜津紀『遺骨と祈り』でも詳しく紹介されています。

 バスに乗り込んだところで、NPO法人ザ・ピーブルの辺健太郎さんが挨拶して下さいました。早くから衣類のリサイクルに取り組んでいる団体で、オーガニックコットンの取組みもその延長線上にあります。

16時前に出発したバスは、一路、東京へ。いつもながら壹岐さんの的確な時間管理には頭が下がります。
 守谷SAで休憩後、再び参加者にマイクが回されました。
 多くの方からは「暑かったけれど作業は楽しかった」「また参加したい」等の感想。

 私からは、誠に僭越で申し訳ないことながら、以下のように若干の苦言を呈させて頂きました。
 「草取りや援農自体も重要な活動で、特に都会の人が地方に行って農作業を体験することは大きな意義があることは間違いない」
 「しかし、14年前の震災と東電福島第一原発事故によって、深刻ないわゆる『風評被害』に見舞われ、もはや農業はできないとさえ思われていた福島・浜通りで、オーガニックコットンを育てて製品化しようという取組みが始まった経緯、始めた人たちの想いを、特に初参加の方には伝えることが有意義だったのでは。今回はそれがなかったのは残念」

 ふくしまオーガニックコットンプロジェクトを立ち上げられた吉田恵美子さんは、これまでツアーのたびにバスに同乗して下さり、あるいは現地で、その「想い」を一途に私たちに伝えて下さいました。ところがその吉田さんは、ツアーへの参加は昨年秋が最後になり、11月に逝去されたのです。
 12月に出版されたご著書のタイトルは『想いはこうして紡がれる』(英治出版)。このツアーも、故・吉田さんの想いをつないでいく一助となることを心から期待します。


(ご参考)
 ウェブサイト「フード・マイレージ資料室」
 https://food-mileage.jp/
 メルマガ「F.M.Letter-フード・マイレージ資料室通信」
 https://www.mag2.com/m/0001579997