2018.10/9(火)
連休明けのコツコツ小咄。
「明日起きたら、最初にどこに行くの?」
「漁港よ。朝イチ(市)だけに」
撮影地:千葉・いすみ市大原漁港(2018.10/7)… 続きを読む
【ほんのさわり】国木田独歩『武蔵野』
-国木田独歩『武蔵野』(1949/5、新潮文庫)-
https://www.shinchosha.co.jp/book/103501/
国木田独歩(1871~1908)は千葉・銚子に生れ、山口、広島で少年時代を過ごした後に上京。新聞記者を経て詩人・小説家になりましたが、自然主義文学の先駆者と位置づけられています。
独歩の代表作である『武蔵野』は明治31(1898)年に刊行されました。
当時、渋谷に住んでいた独歩は、画や歌に描かれるほどの武蔵野の現状を自分の目で確かめるため、ある年の秋の初め、汽車を境で降り、そこから歩いて桜橋に向かいました(現在、文学碑のある場所です)。… 続きを読む
【オーシャン・カレント】清水農園・清水茂さん(東京・武蔵野市)
桜橋というバス停の近く、玉川上水の流れのほとりに国木田独歩『武蔵野』の文学碑があります。もっとも独歩が描いた風景の面影はなく、現在はほとんどが市街地になっています。
徒歩で10分ほど進むと、住宅やこども園に囲まれた20アールほどの畑が見えてきます。市街地の中では防災等の観点からも貴重なオープンスペースでもあります。
ここが清水茂さんの農場・清水農園です。
去る9月16日(日)に訪ねた時には、子どもを含む10数人の方たちの姿がありました。こだわりのたくわん作りをされているグループの方たちで、この日は清水さんの指導の下、たくわん用の大根の種まきをされていたのです。
中心になっておられる方は、以前、近隣の幼稚園に通い、在園時は清水農園で農業体験もしていたという子どものお母さんで、活動は今年で9年目になるそうです。… 続きを読む
【豆知識】農業体験における指導者の重要性
農林漁業に関する体験活動は、食に対する感謝の念を深める等の効果があります。
2016年度食育白書によると、本人または家族が農林漁業体験を経験した者の割合は30.6%で、「自然の恩恵や生産者への感謝を感じられるようになった」等の効果があったことが明らかとなっています。
また、体験の際に生産者等(農林漁業に携わる者)から直接、指導を受けた人は83.0%となっています。
リンク先の図107は、農林漁業体験の効果(体験したことによる変化等)について、生産者等による指導の有無別に表したものです。
http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2018/10/107_sidou.pdf… 続きを読む
【メルマガ】F.M.Letter No.153
◇フード・マイレージ資料室 通信 No.153◇
2018年10月9日(火)[和暦 長月朔日]発行… 続きを読む
【ブログ】ナイスミーフェスタ 2018(千葉・いすみ市)
カレンダーでは10月、和暦では長月(長夜月)に入りました。
自宅近くに一画を借りている市民農園もすっかり秋の気配。大根なども順調。福島・広野由来のコットンの収穫も始まりました(もっとも、ここのところすっかり妻任せです)。
2018年 10月7日(日)は千葉・いすみ市へ。
心配していた台風25号は日本海側にそれたものの、その台風が暖かい空気を呼び込んで気温が上昇。… 続きを読む
【ブログ】家族と食生活(「平和の棚の会」主催トークイベント)
2018年10月4日(木)の終業後は、東京・神田神保町店の東京堂書店へ。ぽつりぽつりと細かな雨が落ちています。
この日19時から6階の東京堂ホールで開催されたのは、斎藤美奈子さん×早川タダノリさんトークイベント「積極的平和と出版メディア~平和のために出版はなにができるのか」。
「… 続きを読む
コツコツ小咄まとめ(2018.10/1~5)
2018. 10/1(月)
週始めのコツコツ小咄。
「何とか台風も去ったし、今夜は家族で食卓を囲もうか」
「一家(一過)団らんね」… 続きを読む
【ブログ】復興と巡礼(@ゲンロンカフェ)
2018年10月3日(水)の終業後は東京・五反田のゲンロンカフェへ。
この日19時から開催されたのは「復興と巡礼-『新復興論』から東北学へ」と題するトークイベント。
登壇されるのは赤坂憲雄さん(民俗学者・福島県立博物館館長)と小松理虔さん(地域活動家・ライター)。司会は石戸諭さん(ノンフィクション作家)です。… 続きを読む
【ブログ】「幸せな豚」と「幸せな暮らしと怠ける権利」
2018年9月30日(日)の午前中、福島・喜多方市山都町の長谷川浩さん(福島県有機農業ネットワーク理事)から豚肉が届きました(予想以上に大量!)。
耕作放棄地に放され、地元産の餌で育てられた「幸せだった豚」とのこと。豚肉の部位や脂身の活用法など、長谷川さんらしく詳細なメモも付けて下さっています。
「豚主」(1口オーナー)の1人として、山都を思いながら美味しく頂き(写真右はナス、栗と揚げ・煮付けたもの)、幸せを分けてもらっています。有難うございました!… 続きを読む
【説明資料】FoodQ 「食×社会課題」(2018.9/27、東京・日比谷)
【説明資料】小川町オーガニックフェス2018(2018.9/8、埼玉・小川町)
小川町オーガニックフェスにおけるセミナー「オーガニックとフード・マイレージ(地産池消)」における説明資料及び配布資料… 続きを読む
コツコツ小咄まとめ(2018.9/25~28)
2018.9/25(火)
連休明けのコツコツ小咄。
「3連休の間は、世界平和と核廃絶のことばかり考えていたわ」
「そうだったの」
「彼岸(悲願)だもん」… 続きを読む
【ほんのさわり】正岡子規『仰臥漫録』
-正岡子規『仰臥漫録』(1983/11、岩波文庫)-
https://www.iwanami.co.jp/book/b248901.html
病床において子規は多くの優れた随筆・日記文学を残しますが、その一つ『仰臥漫録』(ぎょうがまんろく)は他人に見せることを想定していなかった私的な日誌であるため、子規自身の率直な思いや身の回りの出来事が綴られています。
自ら寝返りを打つこともできない子規は、仰向けに寝たまま、日々食べたものについても克明に記録しました。
例えば, … 続きを読む
【オーシャン・カレント】子規にとっての食
東京・根岸に正岡子規が早すぎる晩年を過ごした「子規庵」があります。
子規は慶応3(1867)年、現在の愛媛・松山に生まれました。16歳の時に上京して東京大学予備門に入学しましたが後に中退、記者として日清戦争に従軍した後に喀血し、闘病生活を送りながら俳誌『ホトトギス』等を舞台に俳句・短歌の革新運動に取り組みます。
やがて肺結核はカリエスに進行し「まるで阿鼻叫喚のような地獄」に陥るなか、子規は「薬も後もその他の療養法も小生には施し難き」とする一方、「ただ小生唯一の療養法は、うまい物を喰ふこと」と記しているのです(『墨汁一滴』、明治34年4月20 日付けの記事)。
その通り、子規は病人とは思えないほどの健啖家ぶりを発揮します(「ほんのさわり」欄参照)。… 続きを読む