今年は明治150年。150年前に近代国家としての歩みを始めた日本ですが、その半ば以上は食糧が十分に供給された時代ではありませんでした。
1918(大正7)年に富山県から始まった米騒動は、瞬く間に全国に広がり、社会に大きな影響を与えました。
また、太平洋戦争の戦中・戦後は深刻な食糧不足に直面し、多数の銭死者を出すとともに、子どもの成長にも大きな悪影響を及ぼしました(このことについては前号で紹介)。
国民に食糧を安定的に供給することが、国家の最重要課題だった時代が長く続いたのです。
食糧の中心には、一貫して米が位置づけられていました(異論もありますが)。… 続きを読む