【ブログ】対話ラボと辿る 2017年上期

9月17日(日)に鹿児島県に上陸した台風17号は速度を上げ、日本列島を縦断。被害に遭われた皆さまにお見舞い申し上げます。
 東京地方は、翌18日(月・祝)には台風一過の青天に恵まれました。

自宅近くに一画を借りている市民農園。
 福島・広野町由来の綿(コットン)の枝は大きくたわみ、東京・檜原村由来のゴマの一株が倒れていた程度で、幸いにも大きな被害はありませんでした。トンネルの中の品川カブもすくすく(そろそろ間引かないと)。

そのようななか、ニンジンに飛来するキアゲハの姿。よくみると大きく成長した幼虫が5~6頭、このままではニンジンは丸坊主必至。… 続きを読む

【ほんのさわり】植木美江『7色野菜の便利図鑑』

-植木美江(絵と文)『7色野菜の便利図鑑』(2016.10、幻冬舎)-
  http://www.gentosha.co.jp/book/b10373.html

著者は「自然がたくさん残り、湧き水も豊富で野菜がおいしい」東京・小金井市在住のイラストレーター。
 数年前、近所の友人たちと野菜を主役(野菜の料理・スイーツ、アクセサリー、イラストなど)にしたマルシェを行ったのをきっかけに「野菜オタク」になられたそうです。
 その後、江戸東京野菜コンシェルジュの資格も取得され、自作の紙芝居を携えて学校を回る等の食育活動にも取り組んでおられます。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座総合コース(第7期

東京の伝統野菜の普及に取り組む江戸東京野菜コンシェルジュ協会が、今年も江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座総合コース(第7期)を開催します
 https://www.edo831.tokyo/kouza/2111
 これは、東京の伝統野菜の魅力を伝えるエキスパート「江戸東京野菜コンシェルジュ」の育成を目的とした資格取得講座で、以下の3日間の日程で開催されます。
 受講を希望される方は、主催者までお問合せ・申込みください。

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【豆知識】東京農業の特徴と底力

国土の0.6%の面積に総人口1割強が集中する東京都。東京都民の食生活を賄うために、都外から多くの農産物が移入されています。東京都の食料自給率はカロリーベースで1%、生産額ベースでも3%と、いずれも都道府県の中で最も低い値です。
 東京都は農業からもっとも縁遠い都道府県というイメージがありますが、実は306億円もの農業産出額があります(2016年)。

リンク先の図81の左の横棒グラフは、東京都の農業産出額の構成比を全国と比べたものです。
  http://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2017/09/81_tokyo.pdf

これによると、東京農業は米や畑作、畜産の構成比が小さい一方で、野菜の構成比が特に大きく、果実や花きも全国平均に比べて高くなっています。… 続きを読む

【ブログ】世田谷・喜多見農業公園

2017年9月9日(土)の重陽の節句は、気持ちのいい秋晴れになりました。気温も上昇。

小田急・成城学園前から10分ほどの次大夫堀公園前バス停で下車。
 歩いていくと、住宅地の間にあちらこちらに畑が残っています。生産緑地地区と「せたがやそだち」の看板。
 さらに少し進んだところに、目的の喜多見農業公園続きを読む

【ブログ】東京ドリーム読者の集い

2017年も9月に入りました。
 自宅近くに一画を借りている市民農園。いま一番目立つのは真っ赤な内藤唐辛子(江戸東京野菜)です。

キュウリとナス(たくさんの恵みをもたらしてくれたことに感謝)、トマト(これは今イチ)等を片付け、品川カブ(東京長カブ、江戸東京野菜)を播種。
 1週間ほどで芽が出揃いました。 

さて、「ドリーム」というミニコミ情報誌があります。月刊でA4版18ページほど。本年7月15日発行号が、ちょうど200号になりました。… 続きを読む

【ブログ】上越市ふるさと暮らしセミナー(東京・有楽町)

ある案件に掛かり切りだった8月を何とか乗り切り(実はこれからが長いのですが)、これからはボチボチと不義理を重ねたあちらこちらに顔を出したいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

その第一弾(?)として、2017年9月2日(土)は東京・有楽町の東京交通会館8Fにあるふるさと回帰支援センターへ。

この日13時から、「… 続きを読む

コツコツ小咄まとめ(2017.8/28~9/1)

2017.8/28(月)
 8月も最終週のコツコツ小咄。今朝は寒くて目が覚めました。夕方は暑かったですが。
「この季節になると、育毛剤が効き始める予感がするんだよね」
「えっ、そうなの?」
「秋の気配(毛はえ)を感じますから」… 続きを読む

【ほんのさわり】岩手県農村文化懇談会編『戦没農民兵士の手紙』

岩手県農村文化懇談会 編『戦没農民兵士の手紙』(1961/7、岩波新書)

1950年代末、岩手県農村文化懇談会は、戦争で亡くなった農家出身兵の手紙を収集する運動に着手しました。それは、日本の歴史の上に、異郷で戦死した若い農民の「たましい」による戦争証言を加えたいという意図からでした。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】2016年度の食料自給率

農林水産省は去る8月9日、2016年度の食料自給率(概算値)を公表しました。
 カロリーベースの総合食料自給率は、2010年度から5年連続で39%で横ばいでしたが、2016年度には1ポイント低下して38%となりました。これは、小麦及びてんさい等が、北海道の豪雨など天候不順により生産量が減少したためです。
 一方、生産額ベースについては、近年、60%で推移しており、2016年度には前年度から2ポイント上昇し68%となりました。これは、野菜及び果実の輸入額が減少する中で国内生産額が増加したこと等によるものです。

また、昨年からは、日本の食料の潜在生産能力の動向を把握する「食料自給力指標」も公表されています。
 これは、国内生産でどれだけの食料を最大限生産することが可能かを試算した指標で、2016年度は農地面積の減少や単収の伸び悩み等により、全体として昨年度から微減となっているものの、いも類中心型の食生活パターンとした場合は必要なエネルギー必要量の水準を上回っています。… 続きを読む

【豆知識】食料の海外依存率の推移


 (↑グラフをクリックすると別ウィンドウで大きく表示されます。)

戦後から復興し経済の高度成長を遂げた現在の私たちは、時に「飽食」と呼ばれるほどの豊かな食生活を送っていますが、その大きな部分は海外からの輸入に依存しています。
 そのような事情を表すのに一般的に用いられるのは食料自給率ですが、ここでは「食料の海外依存率」という指標を紹介します。
 これは100からカロリーベースの食料自給率の数値を差し引いたもので、日本の場合は62%(2016年度、自給率は38%)となり、輸出国はマイナスとなります。
 なお、食料自給率という言葉には、日本は100%自給を目指しているかのように感じられるとする外国人研究者もいます。… 続きを読む