【ブログ】 銀座農業コミュニティ塾 第10回 勉強会(有機農業)

今年(2019年)は7月に入っても、なかなか気温が上がりません。
 記録的な冷夏に見舞われた1993年は、作況指数が74まで落ち込み、米の緊急輸入が行われたという記憶が頭をよぎります。杞憂であればいいのですが。

7月10日(水)の終業後は、東京・京橋へ。
 もっとも「ゆう活」のため普段より退庁が1時間早く、途中、日比谷図書文化館などに立ち寄るなど、ゆっくりです。

7月10日(水)の終業後は、京橋の東京スクエアガーデンへ。毎回、立派な建築に圧倒される思いがします。… 続きを読む

【ほんのさわり】山下祐介『限界集落の真実』

山下祐介『限界集落の真実-過疎の村は消えるか?』(2012.1、ちくま新書)
 http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066480/

 本書は、2007年頃から「限界集落」に関する議論が高まり、さらに2011年の東日本大震災よって問題が先鋭化する中、あえて「常識」に抵抗するために発表されたそうです。
 その「常識」とは、「少子高齢化の進行により多くの集落が消えつつある」、「限界集落のように効率性の悪い地域には、この際、消滅してもらった方がいい」というもの。

 これに対して著者は、自身のフィールドワーク(青森、新潟、高知、鹿児島等)を基に、ダム建設や災害による移転は別にして、「少子高齢化が原因で消えた集落など、探し出すのが難しいくらい」としています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】山の暮らしを食べる通信 from さいはら

「食べる通信」とは、食のつくり手を特集した情報誌と、彼らが生産した食べものがセットで定期的に届く“食べもの付き情報誌”です。
 現在、41通信(国内37、台湾4)が発行されていますが、7月に新しい通信が創刊されます。その名は『山の暮らしを食べる通信 from さいはら』(季刊)。

 山梨・上野原市西原(さいはら)地区は、都心から90分ほどという近さにありながら、昔ながらの山村の風景が残り、今も自給自足的な暮らしが息づいています。清流には水車が回り、山に囲まれた傾斜畑では、健康食として注目されるキビ、アワ等の雑穀をはじめ、様々な在来作物等が栽培されています。… 続きを読む

【ほんのさわり】富山和子『水と緑と土』

富山和子『水と緑と土-伝統を捨てた社会の行方(改版)』(2010.7、中公新書)
  http://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/07/190348.html

 本書の主題は、日本人と川(水)との関わりです。
 歴史的に日本人にとっての最大の課題とは川とどうつきあうかということであり、同時に、日本人にとって自然の恵みとは川が運んでくれる水と土壌の惠みに他なりませんでした。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】みずかさん(八木和美さん)

みずかさんは石川・金沢市のご出身。みずかさんほど幅広い活動をされている方を、私は他に存じ上げません。

 例えば、防災関係。
 東日本大震災で「RQ市民災害救援センター」のボランティア経験をきっかけに、後継団体の(一社)RQ災害教育センターの創設に関わり、事務局長として、現地のコーディネータを含めたネットワークづくりに取り組まれてきました。
 昨年の西日本豪雨を始め、常総、熊本など相次ぐ災害のたび、ご自身も何度も被災地を訪問し活動されています。
 みずかさん達が重視するのは「災害教育」という考え方。  … 続きを読む

【豆知識】1時間降水量50mm以上の発生回数の推移

昨年6月末から7月にかけて、前線及び台風7号の影響により全国の広い範囲で記録的な大雨となり、西日本を中心に250名近い死者・行方不明者を出すなど、大きな被害がもたらされたことは記憶に新しいところです(「平成30年7月豪雨」)。

 近年、大雨が発生する頻度が高まっています。
 リンク先の図170は、1時間降水量50ミリ以上の発生回数(全国、年間)の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2019/06/170_gouu.pdf

 これによると、1時間50ミリ以上という豪雨の発生回数は、近年、明らかに増加していることが分かります。… 続きを読む

【ブログ】 森千香子先生「移民社会の現実と課題」(脱成長MTG)

2019年6月16日(日)は、前日の大荒れの天候から一変。夏の青空が拡がりました。気温も急上昇。
 メトロ神楽坂駅からピープルズ・プラン研究会(PP研、文京区関口)へ。

 途中、Google Map には生田春月(明治の詩人・翻訳家)の旧居跡があると表示されているのですが、説明板等は見つからず。… 続きを読む

【ほんのさわり】司馬遼太郎『潟のみち』

司馬遼太郎『潟のみち』(2008.10、朝日文庫(街道をゆく9))
 https://publications.asahi.com/kaidou/09/index.shtml

 「農業というのは、日本のある地方にとっては死に物狂いの仕事であったように思える」
 本書の冒頭の文章です。

 1975年11月、新潟・亀田郷(現在は新潟市の一部)を訪ねる作家は、それに先立ち、亀田郷の土地改良の歴史と現状を描いた映画を観て衝撃を受けます。… 続きを読む