【ほんのさわり】浅見彰宏『ぼくが百姓になった理由』


(↑画像をクリックすると本のサイトに飛びます。)

-浅見彰宏『ぼくが百姓になった理由(わけ)-山村でめざす自給知足』
(2012/11、コモンズ)-

著者は1969年千葉県の生まれ。
バブル景気まっただ中、上智大学文学部を卒業して大手鉄鋼メーカーに就職。アジアへの輸出業務等に携わるなか、次第に行き過ぎた市場経済と、そのために生まれた貧困や格差、環境問題など社会の矛盾を感じるようになったそうです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村(名古屋)

名古屋の真ん中・栄(さかえ)にある複合施設・オアシス21で、毎週土曜日午前中に開催されているのが「オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村」です。

オアシス21を管理運営する第3セクターと朝市村実行委員会の共催により「朝市村」がスタートしたのは2004年のこと。
 当初は出店農家10戸、来客数100人程度で月2回の開催でしたが、2009年からは毎週開催に変更され、現在は毎回、愛知・岐阜を中心とした約70戸の有機農業に取り組む農家が出店し、約1200人が来場。
 年間売上高は約5500万円という規模となっているそうです。

生産者にとっては、この場で農産物を直売できるだけではなく、有機農産物を扱う流通や飲食店の関係者との出会いの場となり、販売拡大と経営の安定につながっているとのこと。… 続きを読む

【ブログ】山下惣ーさん「体験的農業論」(@総合人間学会)

2017年6月10日(土)。
 自宅近くに一画を借りている市民農園。ジャガイモと空豆の後に追加の苗(トマトとナス)の植え付けと、種まき(スイートコーンと枝豆)。
 あやめ雪(カブ)とキュウリを収穫(早くもキュウリ祭りの季節が到来!)。ベランダのプランターに植えたゴーヤは、小さな実をつけています。
 それにしても土がパサパサ。深刻な水不足が続いています。

午後は東京・目白の学習院大学へ。… 続きを読む

【ブログ】はじめての江戸東京野菜講座@新宿御苑

週後半の木・金曜と待望の雨が降り、畑の水不足もひとまず解消。好都合にも週末の2017年5月27日(土)は天気は回復、新宿に向かいました。

ところが電車が運転見合わせ、集合時間に30分ほど遅刻して新宿御苑に到着。電話しつつ出発していたガイドツアー(午後の講座のオプション)の皆さんを追いかけます。

フランス式庭園の辺りで追いつきました。バラが満開です。
 苑内を歩きながら担当の方が説明して下さいます。ユリノキも綺麗な花を付けていました。

ランチは、その名を冠した… 続きを読む

【ほんのさわり】松瀬学『東京農場-坂本多旦 いのちの都づくり』


(↑画像をクリックすると本のサイトに飛びます。)

東京湾の埋立地(ごみ処分場)を農場にしようという壮大な構想を立てた方がいます。坂本多旦(かずあき)さんです。
 坂本さんは1940年、山口市(旧 阿東町)生まれ。家業の農業を継ぎ、64年には仲間5人と農業法人・船方総合農場を立ち上げられました。日本における農業法人の先駆けであり、「6次産業化」「道の駅」「都市農村交流」等を発案し、最初に取り組んだのも坂本さんです。
 また、日本における農業経営体の中では少数派であった農業法人の組織化を図り、1996(平成8)年8月8日には全国農業法人を設立、さらに1999年には公益法人に衣替えした日本農業協会の初代会長に就任されました。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】「乃庭」(東京・檜原村)

東京・お台場(臨海副都心地区)の複合商業施設・ダイバーシティ東京のビル屋上に、「都会の農園」があります。
 ここは、都会で生活する人々が「作る」から「食べる」までを経験し、農業の楽しさや難しさを実感できる「農育」の場として、2014年4月に開設された首都圏最大規模の屋上貸し農園。畑だけではなく田んぼもあり、鶏やアイガモもいます。収穫された野菜等は、隣接するバーベキュー施設で食べることもできるそうです。
 その「都会の農園」は、現在、一部をポタジェにリニューアル工事中。ポタジェ(フランス語)とは、野菜やハーブ、草花を混植した実用と鑑賞を兼ねた庭のことです。

リニューアルの設計・施工を担当しているのが、「十人十色の暮らしに沿ったテーマある庭(○○の庭)づくりをお手伝い」する「乃庭」(のにわ、東京・檜原村)です。

代表の竹本亮太郎さんは、東京農業大学環境緑地学科卒業。… 続きを読む