【オーシャン・カレント】桜と日本文学

  (福島・富岡町 夜ノ森)

古来、多くの和歌や俳句、小説に様々な桜が描かれています。それらは桜自体を描写したというよりは、作者の心情を反映したものです。
 以下、そのごく一部を紹介してみますが、これらを読むと、やはり日本人にとって桜は特別な花なのかも知れません。

「あしひきの … 続きを読む

【豆知識】桜の開花日

いよいよ桜の季節が近づいてきました。
 年々、桜の開花が早くなっている印象がありますが、実際にはどうなのでしょうか。

 リンク先の図188の桜色の折れ線グラフは、東京における桜の開花日を表しています。上ほど遅く、下ほど早いことを示しています。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/03/188_kaika.pdf

 これによると、年によって変動はありますが、1970年代頃まではおおむね3月25日~4月6日前後に開花していたのが次第に早くなり、1980年頃からはおおむね3月20日~3月30日の間、2000年代に入ると3月20日前後に開花する年が多くなっています。… 続きを読む

【ブログ】銀河鉄道バス、走る!

新型コロナウイルスの感染拡大が世界的に収束せず、世の中には何とも不穏な空気に覆われていま す。
 休日はほとんど外出もせず。最近は少しペーパークラフトにハマっています。

 (昔の街並みと、中東に派遣中の護衛艦たかなみ)

しかし人々の思惑にかかわりなく、季節は移ります。… 続きを読む

【ブログ】ケインズの「国家的自給」

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、予定していたイベント等の多くが中止または延期され、 あるいは参加を自粛したこともあり、拙ブログの更新も滞っています。

 そのようななかでも、時候は二十四節気の啓蟄を迎え、ひと雨毎に春が本格化しつつあります(花粉飛散もピークに!)。

ところで現在、5年毎の食料・農業・農村基本計画続きを読む

【ほんのさわり】駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする』

-駒崎弘樹『「社会を変える」を仕事にする-社会起業家という生き方』(2011.11、ちくま文庫)-
 https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480428882/  

 著者は1979年東京・江東区生まれ。
 大学在学中にITベンチャーの社長になるものの事業拡大路線に疑問を感じ、卒業と同時に仲間と袂を分かって退職。

 「社会の役に立ちたい!」と強く思うもののの具体像は見つけられず、実家から勘当される等の苦しい状況のなかで留学したアメリカで見たものは、ホームステイ先の同年代のホストブラザーが、2軒先の一人暮らしのお婆ちゃんの家の前の雪かきを当たり前のようにする姿でした。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】葛力創造舎(福島・葛尾村)

阿武隈山地の山間部に位置する福島・双葉郡葛尾村(かつらおむら)は、東日本大震災前の時点で人口約1500人と、1950年代からすでに半減していました。

 そこに大震災と原発事故が発生。全村避難を強いられ、居住人口は一時ゼロとなりました。
 その後、2016年6月にはほとんどの区域で避難指示は解除されたものの、現在も居住人口は移住者を含めて400人程度にとどまっています。

 そのような過疎・高齢化が深刻化している葛尾村において、持続可能なコミュニティづくりのために取り組んでいるのが、一般社団法人 葛力創造舎(かつりょくそうぞうしゃ)です。… 続きを読む

【豆知識】国や社会に対する若者の意識

日本財団は、18歳の若者が何を考え思っているかについてのインターネットアンケート調査を継続して行っています。


 2019年9月下旬から10月上旬にかけで実施した20回目の調査では、国や社会に対する意識について調査しました。
 対象は日本、インド、インドネシア、韓国、ベトナム、中国、イギリス、アメリカの17~19歳の各1,000人です。

 リンク先の図187は、このなかの「自分の意識」についての回答結果をグラフ化したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2020/02/187_18sai.pdf続きを読む

【ブログ】ほんの1日

2020年2月22日(土)。
 この日も新型コロナウィルスの感染拡大のニュース。各地のイベント等も中止・縮小の動き。早期の終息を祈りたい気持ちです。

 好天に恵まれましたが風の強い1日。昨年より15日早い春一番だったそうです。
 東京・井の頭の「森の食卓」を訪ねました。

この日10時から開催されたのは「… 続きを読む

【ほんのさわり】西川 潤『2030年 未来への選択』

-西川 潤『2030年 未来への選択』(2018.1、日本経済新聞出版社)-
 https://www.nikkeibook.com/item-detail/26364

 著者は1936年台湾・台北市生まれ。長く早稲田大学等で開発経済学や南北問題を担当され、国際開発学会、日本平和学会等の理事・会長も歴任された方です(個人的な話で恐縮ながら、学生時代に読んだ『飢えの構造』(1984)が、食料や農業問題に携わるという私の進路を決定付けました)。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】ゴホウビダイナー

祖師ヶ谷大蔵駅(小田急小田原線、世田谷区)の近隣には、かつて円谷プロダクションがありました。
 それにちなんで北口広場にはウルトラマン像があり、駅周辺の商店街はウルトラマン商店街と呼ばれています。

 その賑やかな通りを2分ほど北へ歩いたところに、ゴホウビダイナーはあります。
 国産ハンバーガーを中心とした料理を、国産クラフトビールとともに楽しめるお店で、店名には「がんばった自分や大切な人への“ご褒美”として楽しい時間を過ごして欲しい」という思いが込められているそうです。

 店主の齊藤星児さんは福岡県の出身。… 続きを読む