【ほんのさわり266】谷口吉光 編著『有機農業はこうして広がった』

−谷口吉光 編著『有機農業はこうして広がった』 (2023/2、コモンズ)−
 http://www.commonsonline.co.jp/new_books/2023/04/19/sensho9/

編著者の谷口吉光先生(秋田県立大教授、社会学)によると、「日本では有機農業は広がっていない」との通説は間違っているとのこと。農地面積等の統計でみれば全体の0.6%に過ぎないものの、有機農業を「ひとつの社会現象という物差し」で見ると、様々な形(運動、ビジネス、思想、政策)で広がっていると主張されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント266】オーガニックビレッジ

農林水産省HP「オーガニックビレッジ」のページより。

オーガニックビレッジとは、有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組みを進める市町村のことです。
 農林水産省は「みどり戦略」を踏まえ、2021年度補正予算から交付金による支援を開始し、2025年までに100市町村で先進的なモデル地区「オーガニックビレッジ」を創出することとしています。… 続きを読む

【豆知識266】日本の有機農業の取組み面積

2021年9月に農林水産省が発表した「みどりの食料システム戦略」(以下、「みどり戦略」)においては、有機農業の面積を2050年までに100万ha(全農地の25%)へと拡大する目標が掲げられています。
 では現在、日本において有機農業に取り組まれている農地はどの程度あるのでしょうか。リンク先は、日本の有機農業の取組み面積と、全農地面積に占める割合の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/05/266_yuuki.pdf

2022年における有機農業の取組み面積は25.2千haと、過去10年で約5割と大きく拡大しています。内訳をみると、有機JASの認証を取得している農地が56%、認証を受けていない農地が44%となっており、近年、認証を取得している農地の割合が上昇しています。
 しかしながら、全農地面積に占める割合はわずか0.6%弱に過ぎません。… 続きを読む

【ブログ】元木上堰 春の浚い(福島・喜多方市山都)

2023年5月3日(水)は快晴。福島・喜多方市山都(やまと)に向かいます。

 元木上堰(もときうわぜき)とは、山間部にある全長約6kmの山腹水路で、江戸時代に開削されてから300年近く、この地域の棚田等を潤してきました。
 毎年、この時期に田植えに向けての清掃・保全作業(春の浚い(さらい))が、ボランティアを募集して行われているのです。私は昨年に続いて2回目の参加です。

本木・早稲谷
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【イベント案内】パレスチナの今 -写真家・高橋美香さんの思い-(5月25日(木))

食(食卓、消費者)と農(産地、生産者)の間の距離が広がってしまったことで、様々な問題が生じています。その一方で、「食」は、遠く離れている場所(人やコト)を想像する「よすが」にもなります。
 今回は、パレスチナ料理を頂きながら、パレスチナの家庭に滞在(居候)しながら人々の暮らしを記録し続けてきた写真家・ジャーナリストの高橋美香さんから、今、パレスチナで起こっていることについてお話を伺います。
 トルコ出身の日本在住クルド人(難民認定申請中)のお母さんのオヤ(工芸品)等の販売も行います。

 日 時:2023年5月25日(木)19:00~21:30… 続きを読む

【ほんのさわり265】桐村里紗『腸と森の「土」を育てる』

−桐村里紗『腸と森の「土」を育てる−微生物が健康にする人と環境』 (2021/8、光文社新書)−
 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334045562

著者は1980年岡山県生まれの内科医・認定産業医。
 臨床現場では生活習慣病から終末期医療まで幅広い診療経験を積まれると同時に、「ヘルスケア」の再定義など情報発信等に努めておられます。… 続きを読む

【豆知識265】木材供給量と自給率、苗木生産量の推移

リンク先の上の棒グラフは、日本における木材の供給構造の長期的推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/04/265_naegi.pdf

国産材の供給量は、1960年代以降、長期的に減少傾向で推移してきましたが、2002年の1,692万立米を底として増加傾向に転じています。これは、森林資源の充実、合板原料としてのスギ等の国産材利用の増加、木質バイオマス発電施設での燃料材利用の増加等によるものです。
 一方、輸入材の供給量については、1960年代以降、丸太を中心に急増し、高い水準で推移してきましたが、1996年の9,045万立米をピークに減少に転じています。これは、中国の輸入増、ロシアの丸太の輸出規制等が背景にあります。なお、2020年は新型コロナウィルス感染拡大による混乱もあり、前年に比べ15%減少しました。

これらの動向を受けて、木材自給率(折れ線グラフ)は2000年頃まで低下傾向で推移していましたが、2002年の18.8%を底に上昇に転じ、2021年は41.1%となっています。… 続きを読む

【ブログ】2023年 GW直前あれこれ

2023年のゴールデンウィーク直前。夏日があると思うと、一転して肌寒い日も。
 4月23日(日)は、妻の友人が参加しているオーケストラの演奏会。東京・池袋の東京芸術劇場の大ホールは満席。熱のこもったドボルザークと、透明なスケール感あるドビュッシー。
 終了後は、青森料理店で美味しい地酒など。辰巳が延長11回にサヨナラ打。… 続きを読む

【データ協力】山川出版社『地理10分間テスト』に協力させて頂きました。

山川出版社の『地理10分間テスト』(2023年3月改訂版)の出版に当たり、フード・マイレージのデータ提供等の協力をさせて頂きました。
 どの教科書にも対応可能なように基本事項を網羅的にピックアップしたテスト集(非売品・高等学校専売品)とのことです。

地理10分間テスト 改訂版 | 続きを読む