【記事掲載】読売新聞が記事のなかでグラフを引用して下さいました。

2022年12月8日(木)付け読売新聞が「豊かな食 地球に負荷」(28面)と題する記事の中で、フード・マイレージをグラフとともに取り上げて下さいました。
 「岐路の資本主義」(資本主義の今と行方を多角的に掘り下げる年間連載)の一環としての記事です。
 https://www.yomiuri.co.jp/economy/20221207-OYT1T50170/
(注:読者会員限定記事です。)… 続きを読む

【ほんのさわり】鈴木宣弘『世界で最初に飢えるのは日本』

−鈴木宣弘『世界で最初に飢えるのは日本−食の安全保障をどう守るか』(2022年11月、講談社+α新書)−
 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000369740

かねて日本の食と農をめぐる危機を告発し続けてきた著者(東京大学大学院教授)が、ロシアによるウクライナ侵攻など最新の情勢を踏まえ改めて世界的な危機の現状を整理した上で、日本人が飢餓を回避するためのヒントを探った書です。
 帯にある「日本人の6割が餓死する」との刺激的なフレーズは、アメリカの大学の研究者らによる研究成果−核戦争が勃発した場合、食料生産の減少と物流停止によって世界全体で2.55億人が餓死し、うち7200万人が日本に集中するというもの−から引用されています。
 2020年度の日本のカロリーベースの食料自給率は37%(注:21年度は38%)ですが、種や肥料の海外依存度を考慮すると10%にも届かないとの著者の試算も紹介されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】「秋津ちろりん村」(東京・東村山市)

写真:ミニ収穫祭の模様(2022.11/26、筆者撮影)

−「農とみどりの体験パーク・秋津ちろりん村」(東京・東村山市)−
 https://www.city.higashimurayama.tokyo.jp/shisetsu/koen/tirorin1/index.html

農地には様々な多面的な機能がありますが、特に都市部においては、子ども達を含め、農との触れ合いを通じて、食べものや一次産業に対する理解を増進する場としての役割が、より重要となっています。

東京・東村山市にある「農とみどりの体験パーク・秋津ちろりん村」は、1994年4月、東村山市により一般に開放された公園として開設されました(現在は指定管理者制度により民間事業者が管理)。… 続きを読む

【豆知識】減少し荒廃が進む農地

世界的に食料危機が叫ばれ、国内でも食料安全保障(食料の安定供給)の議論が盛んになっています。しかし、最大のリスクは国内にあるということで、前号では、国内農業の担い手が急速に高齢化しつつ大きく減少していることを紹介しました。
 今回は、「人」と並んで食料生産の最も重要な基盤である「土地」についてです。

リンク先のグラフは、農地面積と、荒廃農地の割合の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/12/256_nouti.pdf

これによると、1956年には601万haあった農地面積(ピークは1956年の607ha)は、経済の高度成長や人口増加が進むなかで、工場用地、商業用地、住宅地等への転用が進んだこと等から一貫して減少してきました直近の2022年においては433haと、ピーク時に比べると約3割減少しています。… 続きを読む

【ブログ】読書会ざんまい

2022年も12月に。あと1枚だけになってしまった月めくりカレンダーが、はかなげにぶら下がっています。
 3日(土)は薄曇り。
 自宅から駅に向かう途中にある農家さんの畑では、収穫体験会が行われていました(ここでは初めてかな?)。市街地のなかにある農地は、本当に貴重です。

読書会ざんまいの週末、最初に向かったのは東京・三鷹市です。
 井の頭公園は、まだ紅葉も美しく、地面はふかふかの落ち葉のじゅうたん。コロナ禍の下で見られなくなっていた大道芸も復活していました。… 続きを読む

【ほんのさわり】『振り返れば未来−山下惣一聞き書き』

−『振り返れば未来−山下惣一聞き書き』(2022年12月、不知火書房)−
 https://www.nishinippon.co.jp/image/581593/

本年7月、佐賀・唐津の農民作家である山下惣一さんが逝去されました(享年86)。個人的な話で恐縮ながら、私にとって山下さんの著作は、人生の節々における羅針盤でした。
 本書は、生前、ご自身の生涯を振り返りつつ語られた内容について、西日本新聞に連載された記事を基に、約2倍の分量に加筆され、一冊の単行本としてまとめられたものです。
 聞き手は、山下さんの弟子と自称されている佐藤 … 続きを読む

【オーシャン・カレント】星の谷ファーム・天明伸浩さん(新潟・上越市川谷)

新潟・上越市吉川区の山間部に、ブナの森が広がる川谷集落があります。豊かな湧き水に恵まれていますが、冬には2mを超す積雪があるそうです。
 ここで「星の谷ファーム」を家族で営んでおられる天明伸浩(てんみょう・のぶひろ)さんは、東京都のご出身。大学院修了後の1995年、パートナーの方とともにこの地に移住・新規就農されました。
 現在は離農された方から引き受けた農地を含む約7haで、合鴨農法などによる米作り、ブルーベリーの栽培・加工、平飼い養鶏等に取り組んでおられます。

先日(11月13日)、初めて現地をお訪ねし、直接お話を伺わせて頂きました。
 天明さんはお忙しい作業の手を休め、棚田の広い畦畔の草刈りの大変さ、平坦部を含めて地域の担い手の高齢化が急速に進んでいること、農村地域の人間力の形成力の大きさ等について、時おりユーモアも交えながら語って下さいました。… 続きを読む

【豆知識】高齢化しつつ大きく減少を続ける農業の担い手

世界的な新型コロナウイルスの感染拡大、ロシアのウクライナ侵攻等により日本の食料安全保障は危機に面していると言われていますが、実は最大のリスク要因は国内にあります。
 それは、国内において食料を安定供給する基盤の脆弱化です。

リンク先のグラフは、農業の担い手(基幹的農業従事者)数の推移を年齢階層別に示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2022/11/255_ninaite.pdf

これによると、基幹的農業従事者(ふだん仕事として主に自営農業に従事している者)の数は2005年には224万1千人でしたが、2020年は136万3千人と、15年間で約6割へと大きく減少しています(組替集計)。… 続きを読む