【ブログ】Present Tree in くまもと山都 2024(0、1日目)

2024年4月5日(金)は休暇を頂き、1年ぶりに熊本へ。
 10時40分羽田発のソラシドエア013便はほぼ満席、13時前に阿蘇熊本空港着。小雨模様の中、妻の音楽関係の友人・Hさんが出迎えて下さいました。

 菊陽町へ。にんじん畑の向こうの丘の上には、何かと噂の台湾の半導体工場の姿。
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【ブログ】Cease Fireシンポ5「停戦をためらう構造について」

新年度に入った2024年4月1日(月)。
 玄関前に置いたプランターのブルーベリーの花。
 ヒガンザクラは満開になりましたが、ソメイヨシノは咲き始め。ちなみに都心の桜の開花は3月29日と、昨年の半月遅れだったそうです。

東京・永田町の衆議院第一議員会館へ。仕事(公務)以外で議員会館に入るのは初めてです。 
 玄関を入ったところで主催者の方がパスを配ってくださり、前の人に続いて会場(地下1階の大会議室)はほぼ満席、すごい熱気です。ところが頂いた資料を見て会場を間違えていることに気付き、慌てて1階の国際会議室へ。… 続きを読む

【ほんのさわり】青木美希『なぜ日本は原発を止められないのか?』

−青木美希『なぜ日本は原発を止められないのか?』(2022.11、文春新書)−
 https://bunshun.jp/articles/-/67655

【ポイント】
 日本が原発を止(や)められないのは、原子力ムラが存在しているから。しかし原発は巨大だから変えられないというのは嘘で、推進する勢力は一部だけ。

著者は札幌市出身。地元新聞社を経て全国紙に入社後は東日本大震災・原発事故の現場を取材し、「手抜き除染」の告発報道等に携わられました。現在も個人の立場で、学生時代からのライフワークである原発問題の取材を続けておられます。ちなみに祖父は電力会社勤務、父親は大学工学部の教授として原発に代わる発電方法の研究をされていたそうです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】「廃炉」が完了するのはいつか

【ポイント】
 仮に当初の計画通りに進んでも「廃炉」が完了するまで今後30年程度を要します。さらに、核燃料デブリの取り出しは着手すらできていないなど、不透明さを増しています。

「中長期ロードマップの進捗状況」(2024.2/29、廃炉・汚染水・処理水対策チーム会合資料)より。

「廃炉」とは、原子力発電所の原子炉の運転を終了させ、施設を解体し、放射性廃棄物も処分してリスクのない状態に戻すことを指します。… 続きを読む

【豆知識】ふくしま心のケアセンターへの相談件数等の推移

【ポイント】
 原発被災者等からの相談件数は、近年もほぼ横ばいないし増加傾向で推移しており、相談内容は多様化、複雑化するとともに深刻化しているとのことです。

「ふくしま心のケアセンター」は、福島県から事業委託を受けた(一社)福島県精神保健福祉協会が設置・運営する機関で、看護師、保健師、臨床心理士、精神保健福祉士、社会福祉士、作業療法士等が相談を受けること等により、原発被災者等の総合的な心のケア対策を行っています。

リンク先の図288は、2013年以降の相談件数等の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/03/288_sodan.pdf続きを読む

【ブログ】第5回 東雲会(千葉大)、拙ブログ500回(?)

2023年度もいよいよ年度末。4月から新たな船出をされる方たちのご多幸を祈ります。
 職場至近の東京・日比谷公園では、サンシュユやトキワマンサクは早や盛りを過ぎつつあります。郷里・徳島の農家をしている友人からはニンジンのお届け物。有難うございます。

2024年3月16日(土)は、久しぶりに松戸にある千葉大・園芸学部へ。
 冷たくて細かい雨が落ちています。ここ数日の寒の戻りで、桜の開花も遅れている様子。

 13時30分から100周年記念戸定ヶ丘ホールへで開催されたのは、第5回東雲会。… 続きを読む

【ブログ】3.11 ともしび「被災地にとどけ歌の力」(青木美希さん)

2024年3月11日(月)。東日本大震災と東電福島第一原発の事故から13年目。
 午後のラジオを聴いていると、フリージャーナリストの青木美希さんがゲストが出演。14時46分の黙とうを挟んで、最後に青木さんから夕方のイベント「日本はなぜ原発を止められないのか?-青木美希さんのお話と交流とうたごえ」の紹介がありました。電話してみると幸いまだ空きがあるとのこと、早速、申し込み。

 青木さんのご著書や活動には以前から注目しており、… 続きを読む

【ほんのさわり】蔦谷栄一『生産消費者が農をひらく』

−蔦谷栄一『生産消費者が農をひらく』(2024.1、創森社)−
 https://www.soshinsha-pub.com/bookdetail.php?id=436

【ポイント】
 著者は、「生産消費者」がキーとなって「農的社会」を広めていくことが、日本の世界的・歴史的な役割であり責務であるとしています。

著者は宮城県出身。農林中央金庫熊本支店長、農中総研特別理事等を歴任し、現在は農的社会デザイン研究所を主宰し、様々な活動に取り組んでおられます。… 続きを読む

【オーシャン・カレント】食料・農業・農村基本法の一部を改正する法律案

【ポイント】
 「農政の憲法」とも呼ばれる食料・農業・農村基本法の改正案が、現在、国会において審議されています。

1999年、それまでの農業基本法に代わって食料・農業・農村基本法(以下、「基本法」と呼びます。)が制定されました。食料自給率の目標を含む食料・農業・農村基本計画を5年ごとに策定することを規定しているなど、「農政の憲法」と呼ばれることもあります。… 続きを読む

【豆知識】横ばいで推移している自給率の意味

【ポイント】
 近年、カロリーベースの食料自給率はほぼ横ばいで推移しているのは、人口の高齢化や減少によって供給熱量が減少しているためであり、国内農業生産の縮小は続いています。

食料・農業・農村基本法の眼目の一つは、基本計画の中で食料自給率の目標を定めることです。2020年に閣議決定された現行の基本計画の中では、2030年度の食料自給率の目標としてカロリーベースで45%、生産額ベースで75%とされています。カロリーベース自給率(以下、単に「自給率」と呼びます。)は1960年度には79%ありましたが、食生活の大きな変化等を反映して2000年度には40%へと大きく低下し。その後はほぼ横ばいで推移しています。
 リンク先の図287は、2000年代に入ってからの自給率と、供給熱量(合計と国産・輸入の内訳)の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/03/287_jikyu.pdf続きを読む

【ブログ】パレスチナの現状

イスラエルとハマスとの「戦争」が始まって5ヶ月が過ぎました。
 ガザ地区では女性・子どもを含む多くの人命が喪われ、飢餓などの人道危機も深刻化していると報道されていますが、私自身、実態がよく理解できていないというもどかしさを感じる日々です。

2024年3月7日(木)の夕刻は、ヒューマンライツ・ナウ(HRN)主催のオンラインセミナー「… 続きを読む