【ブログ】趣味のお漬け物作り♫(山梨・北杜市高根町)

2021年12月4日(土)、今年も新潟・上越市大賀から棚田のお米(コシヒカリ)が届きました。
 日本海からの風が届く標高210mの棚田は昼夜の温度差が大きく、小粒ながら野性味あふれる味とのこと。梅干しも入れて下さっています。有難く頂きます。

 かつて稲刈りに訪ねた時のことが懐かしく思い出されました(コロナもあってしばらく伺えていません)。… 続きを読む

【ブログ】アフガニスタン 現地報告会(追記・陸高 人生横丁)

今年は早めに来年のカレンダーをゲット。
 高橋美香さんのアフガニスタン写真カレンダー「いつか、また会える日まで」です。

 フォトジャーナリストの高橋さんからは、これまでパレスチナのことについては色々と学ばせて頂いていましたが、アフガニスタンにも長く通っておられるそうです。
 しかしコロナ禍に加えて政変もあって訪ねることが叶わず、親しい人たちと会えなくなり、安否も確認できず、気を揉んでおられるとのこと。… 続きを読む

【ブログ】CSまちデザイン市民講座 2題

コミュニティスクール(CS)まちデザインは、「食」「農」「地域」をつなぐことを柱に積極的に活動しているNPO法人。その一環として様々な市民講座も実施しています。
 もっとも、残念ながら新型コロナウイルス禍により、飲食を伴うイベントは中止され、その他の講座もオンライン形式に変更して行われてきました。

CSまちデザインのホームページより。
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【ほんのさわり No.230】ナオミ・クライン『地球が燃えている』

−ナオミ・クライン『地球が燃えている−気候崩壊から人類を救うグリーン・ニューディールの提言』(2020.11、大月書店)
 http://www.otsukishoten.co.jp/book/b532892.html

『ショック・ドクトリン』で戦争や天災など大惨事に便乗する多国籍企業等の実態を暴いたジャーナリストが、本書では、略奪型資本主義から脱炭素社会へ転換するビジョン(グリーン・ニューディール)を示しています。

気候危機が深刻化するなか、著者はよく「気候変動を止めるために個人として何ができるか」という質問を受けるそうです。それに対して著者は「何もないというのが事実。あなたひとりでは何もできないのです」と答えるとのこと。
 気候変動問題は、個人がライフスタイルを変えるだけでは解決できないと断言しているのです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント No.230】COP26と石炭火力発電

(外務省HPより。)

COPとは国連気候変動枠組み条約(1992年採択)の締約国会議(Conference of the Parties)のことで、1995年以降ほぼ毎年開催されてきました。26回目に当たる今年の会議は10月31日からイギリスのグラスゴーで開催され、会期を1日延長した11月13日に合意文書(「グラスゴー気候合意」)が採択されました。… 続きを読む

【豆知識 No.230】世界の経済部門別の温室効果ガス排出量

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が2021年8月に発行した第6次評価報告書(AR6 WG1)では、「人為的な温室効果ガス排出量の増加が大気、海洋及び陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」とされています。
 リンク先の図230は、世界の経済部門別の温室効果ガス(GHG)排出量の構成比を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/11/230_GHG.pdf

これによると、世界のGHG排出量は全体で520億トン(二酸化炭素換算)となっており、うち一次産業(「農業」及び「林業その他の土地利用」)のシェアは23%と、全体の約4分の1を占めています。… 続きを読む

【ブログ】2つの読書会のことなど

2021年11月8日(月)の19時からは、第73回目の奥沢ブッククラブにオンライン参加。

 前半は参加者からおススメ本の紹介。
 水木しげる『ゲゲゲのゲーテ』、遠藤周作『影に対して』、アバーテ『海と山のオムレツ』、武田邦彦『科学者が解く「老人」のウソ』、ダムスゴー『ISの人質』、青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました』など、今回も多彩なラインナップ。… 続きを読む

【ほんのさわり No.229】平賀 緑『食べものから学ぶ世界史』

−平賀 緑『食べものから学ぶ世界史−人も自然も壊さない経済とは?』(2021.7、岩波ジュニア新書)
 https://www.iwanami.co.jp/book/b584818.html

広島出身の著者は、国際基督教大学卒業後に香港の大学に留学し、新聞社、金融機関等に勤めながら食や環境に関わる市民活動を企画運営された後に、改めて大学院に進学し、ロンドン市立大学で修士(食料栄養政策)、京都大学で博士(経済学)を取得されました。
 現在は、京都橘大学経済学部准教授を務めるとともに、様々な市民活動にも参画されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント No.229】食品ロス削減の日(10月30日)

(消費者庁HPより)

「豆知識」欄でも紹介したように、食料関連産業(食品製造業、流通業、外食産業等)が発展し食品流通が広域化するなかで、年間600万トンという膨大な食品ロスが発生しています。
 このようななか、農林水産省は去る10月30日の「食品ロス削減の日」に合わせて、食品ロス削減や食品リサイクルなど商慣習見直しに取り組む事業者の取組を募集し公表しました。このなかでは、いわゆる「3分の1ルール」(賞味期間の3分の1以内で小売店舗に納品する慣例)の見直しや賞味期限表示の大括り化に取り組む事業者が増えている状況がみられます。

 一方、食品ロス削減のためには事業者のみならず消費者の取組みも重要です。例えば、消費者庁が中心となって、商品棚の手前にある商品を選ぶ「てまえどり」を呼びかけるキャンペーン等を行っています。

 ちなみにゴミ清掃員でお笑い芸人である滝沢秀一さんは、「消費者は100円の大根を買う時には1円でも安くと気にする一方で、腐らせて半分(50円分)捨てたりしている」等と話しています。… 続きを読む

【豆知識】農業・食料関連産業のシェアの推移

リンク先の図229は、農業・食料関連産業の国内総生産の、全経済活動(GDP)に占めるシェアの推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/11/229_share.pdf 

 国内農林漁業のシェアは、1970年には5.5%でしたが2019年に1.0%へと低下しています。また、食品製造業や外食産業を含む関連産業全体では、同期間に15.6%から9.6%へと同様に低下していますが、それでもGDP全体の約1割を占めています(なお、これには輸入原料を用いた加工品等も含んでいます)。
 一次産業以外の関連産業のシェアが相対的に大きくなっていることが分かります。

 国内農林漁業のシェアが低下傾向にあり、現在は1%という低い水準となっていることについて、悲観的に(あるいは批判的に)捉える見解もありますが、それは必ずしも妥当とは言えません。… 続きを読む