【豆知識249_2】世界の飢餓人口の推移

本年7月28日(月)、国連は「世界の食料安全保障と栄養の現状(SOFI)」と題するレポートの最新版(2025年版)を公表しました。
 リンク先のグラフは、この報告書(英文)のデータから作成したものです。
https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2025/07/249_2_NoU.pdf

これによると、世界全体で飢餓の影響を受けている人の数(慢性的な栄養不足人口)は、2024年には最大で6億7,300万人(最大で7億2,000万人)と推定され、これは世界の全人口の1割弱を占めており、SDGs(持続可能な開発目標)の2番目「2030年までに飢餓をゼロに」の7目標からは遠く離れているとしています。

 飢餓人口の推移をみると、2005年には約8億人だったのが2010年には約6億人、2018年には約5.6億人へと減少していましたが、2019年から増加に転じ、21年には約7億人となりました。これは、新型コロナウィルスの感染拡大とウクライナ戦争によってサプライチェーンが混乱し、食料価格が上昇したためとされています。… 続きを読む

【ブログ】稲作が生産しているものとは(第2回 食と農の未来フォーラム)

2025年7月22日(火)の夕刻は、東京・中央区立環境情報センターで開催された「今夜はご機嫌 銀座で農業・7月」に参加。
 蔦谷栄一先生(農的デザイン研究所)のお話のテーマは「今こそ、首都圏からの流域自給圏づくりを」。自給率が極端に低い首都圏から上流との関係性を強め、流域自給圏のネットワーク化を図っていくことの重要性等を強調されました。… 続きを読む

【ブログ】地域農政未来塾、さいはら雑穀応援団

2025年7月18日。自宅玄関前のパンジーで成長したツマグロヒョウモンが羽化の時期を迎えたようです。猛暑の中、次々とたくましく飛翔していく成虫に、幸多かれと祈ります。

 この日は地元の児童館で、ほぼ月1回の水槽清掃のボランティア。
 福祉関係の専門学校に通っている地元女子2人の参加もあり、早めに終わりました(タニシに馴れた方がいいよと思いつつ)。午後からは子ども達のウーバー・ルーパー観察会が予定されています。

その日の午後は東京・永田町へ。全国町村会続きを読む

【取材対応】いわゆる「時給10円」について(朝日新聞)

2025年7月18日付けの紙面に取材を受けた内容が掲載されました(デジタル版には前日から掲載)。
 いわゆる「時給10円」については国会を含めて様々な議論があるなか、労働時間には雇用者や法人の分も含まれている一方で所得からは差し引かれていること等の統計上の問題点を紹介して頂いた上で、私の見解として、「そもそも時給〇円などと持ち出すまでもなく稲作経営は厳しい状況にある」「消費者は産地の置かれている状況を理解し、再生産可能な価格について考えてほしい」と結んで下さっています。
 私の言いたいことを、簡潔に分かりやすくまとめて下さいました。渡邉記者、有難うございました。… 続きを読む

【ブログ】プレゼントツリー20thサミット in TOKYO

自宅近くにある野生ランの自生地。
 市民グループの方たちが保全活動をされていますが、7月に入ってますます雑草が繁茂してジャングル状態。そろそろ作業も夏休みに入るそうです。

 自宅玄関前に植えたパンジーに、気が付くと多数のツマグロヒョウモンの幼虫の姿。蛹になり始めています。

2025年7月11日(金)は、久しぶりに東京・お茶の水のサンクレールマルシェ続きを読む

【告知】「食と農の未来フォーラム」第2回以降の開催について

写真は左から野生キンラン(東京・東村山市)、堰浚いボランティア(福島・喜多方市)、PresentTree植樹イベント(山梨・笛吹市)


1 開催の趣旨と目的
(1)現在、食と農は、様々な深刻な課題に直面しています。
  例:食料自給率の低迷、担い手・農地など農業生産基盤の脆弱化、栄養バランス崩れと食生活の乱れ、膨大な食品ロスなど… 続きを読む

【ほんのさわり319】安田菜津紀『遺骨と祈り』

-安田菜津紀『遺骨と祈り』(2025年5月、産業編集センター)-
https://d4p.world/store/31342/

【ポイント】
 福島、沖縄、パレスチナに共通しているのは、命の尊厳を踏みつける不条理の構造。著者は「踏んでいる側」が無自覚でいること自体が暴力であるとします。

著者は1987年神奈川県生まれ。認定NPO法人Dialog … 続きを読む

【オーシャン・カレント319】米の小売価格と生産者価格

【ポイント】
 米の価格については、小売段階(スーパーの店頭等)と生産者段階との間に大きな格差があります。

農林水産省HP(販売(1))より。

米の小売価格を示すのに最も頻繁に引用されるのが、「豆知識」欄でも紹介したスーパーの店頭価格です。これは(株)KSP-SPが提供する全国約1,000店のPOSデータをもとに、産地品種銘柄が判別できるうるち精米について農林水産省が集計した平均価格(税込)で、1週間ごとに公表されています【直近の数値(以下、同じ):2025年6月9日~15日、3,920円】。… 続きを読む

【豆知識319】米の価格と生産コスト

【ポイント】
 「高騰」していた米の店頭価格はようやく沈静化する兆しを見せていますが、生産コストを考慮する視点も必要です。

6月23日(月)の農林水産省の発表によると、6月15日までの1週間に全国のスーパーで販売された米の平均価格は3,940円(5kg当たり税込み)と、約3か月ぶりに3,000円台に値下がりしました。また、小泉進次郎農相は6月10日(火)の記者会見で、追加放出する2020年産米の店頭価格は1,700円程度になると言及しました。
 なお、2024年産米の25年5月時点における相対取引価格(出荷業者と卸売業者等間で取引を行う場合の価格。2024年産米、全銘柄平均価格)は5kg当たりに換算すると2,304円となります。

 リンク先の図319は、これら価格と米の生産コストを比較して示したものです。… 続きを読む