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今週、米と稲作に関わる最も重要な儀式とされる「大嘗祭」(だいじょうさい)が行われます。
毎年秋、その年の収穫を喜ぶ宮中祭祀が新嘗祭(にいなめさい)ですが、新たに即位した天皇が初めて行う新嘗祭のことを特別に大嘗祭と呼びます。
皇位継承に伴う一世に一度の儀式として皇室行事の中でも最も重要なものと位置づけられており、7世紀後半の天武天皇以来の伝統があります(もっとも戦国時代から江戸時代にかけて221年間にわたって中断した期間もあります)。
本年5月には大嘗祭に用いる米の産地を定める「斎田点定(さいでんてんてい)の儀」が行われ、東の悠紀(ゆき)地方として栃木・高根沢市、西の主基(すき)地方として京都・南丹市の水田が選ばれ、9月27日にはそれぞれ「斎田抜穂(さいでんぬきほ=収穫)の儀」が行われました。
また、絹服(にぎたえ=絹の反物、愛知)と供服(あらたえ=麻の反物、徳島)のほか、47都道府県特産の農林水産物も「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」として供えられます。… 続きを読む