【オーシャン・カレント277】食品ロス削減月間

(消費者庁HPより)

1989年10月1日施行された食品ロス削減推進法において、毎年10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」と定められています。これを受けて、消費者庁、農林水産省、環境省は連携して、食品ロスの削減に向けた集中的な普及・啓発に取り組んでいます。

具体的には、アンバサダーを起用した啓発ポスターの作成と配布、食品ロス削減全国大会の開催(10月30日(月)、金沢市)、コンビニエンスストアでの「てまえどり」の呼びかけ、食品ロス削減推進表彰受賞者の表彰、商慣習の見直しやフードバンク等への食品提供に取り組む食品事業者や、消費者啓発に取り組む事業者・地方自治体の募集等に取り組んでいます。
 また、「めざせ!食品ロス・ゼロ」川柳コンテストの募集も行われています。ちなみに昨年の受賞作は「日本から世界に広がれ『もったいない』」。(私も応募しました!)

このように行政は様々な普及・啓発に取り組んでいますが、実際に食品ロスが削減できるかどうかは、一人ひとりの意識と行動にかかっていることは言うまでもありません。… 続きを読む

【豆知識277】食品ロス量の推移(事業系と家庭系)

日本の食品ロス(本来食べられるのに捨てられている食品)の量は、2021年の推計値で年間523万トン。これは毎日、大型(10トン)トラックで約1,433台分、一人当たりにすると毎日おにぎり1個分(114グラム)の食べものを捨てている計算になります。
 また、日本の年間ロス量は、国連世界食糧計画(WFP)による世界の食料支援量の約1.2倍に相当します。
 そのような大量の食品ロスは、どのような段階や理由で発生しているのでしょうか。リンク先のグラフをご覧ください。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/10/277_loss.pdf

右端の棒グラフが最新(2021年)の推計値です。… 続きを読む

【ブログ】5年ぶりの西原まつり(山梨・上野原市)

2023年10月8日(日)は曇り空、西から崩れてくるとの予報が心配です。
 JR中央線上野原駅に到着したのは、8時26分。
 少し時間があったので駅南の桂川沿いを散策。鶴島の渡し場跡。与謝野鉄幹・晶子ゆかりの地でもあるとのこと。

 8時50分発の富士急バスは、ほぼ満席です。車窓には次第に緑が濃くなってきます。

1時間弱乗車し、下城河原バス停で下車。… 続きを読む

【豆知識276】規模別にみた農産物の出荷先

日本農業の最大の強みは、故・山下惣一さんによると「消費者が近くにいること」とのこと。その通りだと思います。
 生産者からみて消費者と連携するための一つの方法が、生産物の消費者への直接販売です。リンク先の棒グラフは、売上1位の農産物について、その出荷先別の経営体の割合を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2023/09/276_chokuhan.pdf

左端の棒グラフが全体(平均)です。
 2020年における売上1位の農産物の出荷先は、農協が64.3%と最も多く、消費者への直接販売は9.0%に留まっています。… 続きを読む

【ブログ】ふるさとラボ大賀の稲刈り(新潟・上越)

友人に誘って頂き、ここ10年ほど、「ふるさとラボ大賀」のメンバーとして新潟・上越市大賀地区に通わせて頂いています。

 2023年9月30日(土)は、稲刈りの日。
 いつも通り朝7時、たかった馬場駅前を友人の車に分乗して2台6名で出発。関越道は渋滞もなく、8時半過ぎに上里インターで朝食。しっかりと舞茸うどんを食べてしまいました。この辺りは小麦の産地です。
 ところが群馬県に入ると、ものすごい雨に。

幸い関越トンネルを抜けると雨は上がり、時折り日も射してきます。ほっ。… 続きを読む

【ブログ】秋のスダチ

先日、奄美大島を訪ねた際に見つけた色鮮やかなトレー。ランチに立ち寄った奄美市名瀬の気持ちのいいカフェ(食事も美味)にありました。
 ビーチに漂着した海洋プラスチックを原材料にして「いつか作れなく製品」として加工し、環境問題に向き合うきっかけとなるようにと活動されている団体があるそうです。

2023年9月16日(土)の午後は、東京・自由が丘のシェア奥沢へ。コロナ禍以降、ほとんどオンラインで開催されてきた… 続きを読む

【ほんのさわり275】山下惣一『百姓の遺言』

−山下惣一『百姓の遺言』(2023.7、家の光協会)−
 https://www.ienohikari.net/book/9784259547837

何度か書いてきましたが、昨年7月に逝去された山下惣一さん(佐賀・唐津の農民作家)の一連の作品は、私にとって人生の羅針盤ともいえる存在でした。
 本書は、「生涯一百姓」を貫かれた山下さんがエッセイ等のかたちで遺された警鐘や提言をまとめたもので、1979年に地上文学賞を受賞し直木賞候補ともなった小説『減反神社』も収録されています。

山下さんは、時代の流れに翻弄されつつも、減反や自由化、規模拡大を推進する農政に強烈に異議を唱え続けてこられました。そして、少なくとも前半生においては、同時に「消費者」とも闘っていたことが分かるエピソードが収録されています。… 続きを読む

【オーシャン・カレント275】車座座談会

2023.9/14(木), 東京・京橋にて

車座座談会とは、全国の一次産業の現場を歩かれている高橋博之さん((株)雨風太陽)を囲み、参加者が車座(つまり全員が主役)になって、現代社会の様々な課題やビジョンについて語り合う会です。組織的に開催されているものではなく、高橋さんの理念に賛同するボランティアの方たちによる自主的な取組みで、これまで全国で1300回近く開催されています。
 『食べる通信』や『ポケマル』で、食の分野で生産者と消費者をつなぐ活動に尽力されてきた高橋さんの話は、消費者にとって、遠くなってしまった一次産業の現場をいかに身近に感じることができるかが柱の一つとなっています。

先日(9月7日(木))には、東京・京橋で、約20名の参加者が集い、第1280回目の車座座談会が開催されました。… 続きを読む

【豆知識275】農家人口の推移

農家数や就業者数に比べると、農家人口という指標はあまり注目されません。しかし、消費者から農(生産の現場)が遠くなってしまった要因を探る上では、重要な指標となります。
 リンク先の棒グラフは、農家人口(農家世帯員数)の推移を年齢階層別に示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2024/02/275_2_setaiin.pdf

 1960年の農家世帯員数は3,441万人と、総人口の36%を占めていました。つまり、人口の約4割は農家の世帯員(家族)だったのです。それが2020年には約349万人と約10分の1へと激減しました。なお、これは、農家数(29%)、農林業就業者数(16%)に比べても大きな減少率です。
 この結果、総人口に占める農家人口の割合は約3%へと大きく低下しています。… 続きを読む