【豆知識】年齢別にみた投票と社会変革に関する価値観

シンクタンク株式会社・山猫総合研究所(三浦瑠麗代表)は、2017年衆院選および2019年参院選の結果について、18歳以上の男女を対象にインターネットによる価値観調査を行いました(回答者2060人)。
 その結果を分析したレポートでは、有権者の投票行動に最も影響したのは安保・憲法に関わるイデオロギーであり、成長重視か分配重視かはそれほど大きな影響を与えなかったこと、日本国民のなかには党派を超えた幅広いコンセンサス(自由貿易、女性問題等)が存在すること等が明らかとされています。

リンク先の図228は、本調査結果の一部を抜すいしたものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/10/228_katikan.pdf

これによると、「選挙で投票しても何も変わらない」という考えには、全体で56.4%が賛成し38.2%が反対していますが、年齢別にみると、年長者よりも若い世代にそう感じる人が多くなっています。… 続きを読む

【ブログ】都内の循環型牧場と新渡戸『農業本論』

2021年10月18日(月)。雨模様の日々の合間の晴れ間に、東京・八王子へ。
 JR高尾駅から京王高尾線に乗り換えて3駅目の山田で下車。交通量の多い都道を渡りゴルフ練習場の脇を抜けたところに、磯沼ミルクファームの看板が出ています。畑や放牧地など、視界が一気に広がります。
 私は… 続きを読む

【ほんのさわり No.227】影山知明『続・ゆっくり、いそげ』

−影山知明『続・ゆっくり、いそげ』(2018.11、クルミド出版)
 https://www.kurumed-publishing.jp/books/10

著者は1973年東京・国分寺生まれ。外資系の大手コンサルティング会社を経てベンチャー投資ファンドを創業、独立。いわばグローバル資本主義のど真ん中で活躍されていた著者は、2008年、西国分寺駅に近い生家の地にシェアハウスとカフェ(クルミドコーヒー)をオープンし、地元をフィールドに様々な社会的な活動・実践に取り組むようになりました。

本書は、前著『ゆっくり、いそげ 〜カフェからはじめる人を手段化しない経済〜』(2015、大和書房)で提示した「仮説」について、その後の実践・経験を踏まえて自ら証明を試みようとしたものです。… 続きを読む

【オーシャン・カレント No.227】国連食料システムサミット

写真は国連HPより。https://www.un.org/en/food-systems-summit/about

去る2021年9月23日(木)〜24日(金)の2日間、国連食料システムサミットがオンラインで開催されました。これは、SDGsの達成に向けて、グテーレス国連事務総長の呼びかけにより初めて開催されたもので、世界の150か国以上の首脳・閣僚のほか、趣旨に賛同した多くの民間企業・団体等が参加しました。
 日本の菅首相からは、「みどりの食料システム戦略」を通じて持続可能な食料システムの構築を進めていく等のコミットメントがなされました。

これらを踏まえて議長から発出された「共同宣言」では、飢餓の撲滅と栄養の確保、環境と調和した農業の推進、透明性のある貿易ルール、パンデミック下でのサプライチェーンの強靭化等が強調されています。
 これらの課題について多くの関係国・関係者の間で合意形成がなされたことには大きな意義がありますが、一方で、今回のサミットには大企業の関与が強くなっていること等を理由として、GNOや市民団体の多くが参加をボイコットしました。… 続きを読む

【豆知識】すし(外食と弁当)の消費額の推移

日本の伝統食であるすしは、外食や持ち帰りでも人気のメニューです。
 リンク先の図227は、家計における2017年から20年にかけてのすし(外食及び弁当)への消費額の推移を示したものです。
 https://food-mileage.jp/wp-content/uploads/2021/10/227_sushi.pdf

これによると、2020年のすし(外食)に対する支出額は、全国平均で2017〜19年平均に比べて14.3%減少しているのに対し、すし(弁当)に対する支出額は同6.4%増加しています。この結果、すしへの支出額については、外食と弁当(持ち帰り)が逆転しているのです。
 この傾向は、もともと外食志向が高い東海地方、逆に箱寿司や柿の葉寿司など持ち帰りが多い近畿地方でも、同様となっています。… 続きを読む

【ブログ】ゆっくり農縁(東京・あきる野市)

2021年10月11日(月)は快晴。気温も10月とは思えない高さまで上昇。
 ドア点検で西武線のダイヤが乱れていたものの、何とかほぼ予定通り11時前にJR五日市線・武蔵増戸駅に到着。
 石川敏之さんが出迎えて下さいました。

石川さんは神奈川県のご出身。ブータン旅行等をきっかけにスローライフに目覚めて生協を早期退職。食べもの関連など様々な社会活動に参画されているうちに自ら生産者になることを決意され、4年ほど前に、この地に「ゆっくり農縁続きを読む

【ブログ】緊急事態宣言の解除後は神田川クルーズから

2021年10月4日(月)。緊急事態宣言等が解除された週初めは快晴。
 早速(?)、夕方には友人たちとの会合がセットされたのですが、せっかく都心に行くなら夕方まで何か面白そうなものはないかとネットで探していたところ、発見しました。

 かねて興味のあった東京の川を巡るクルーズをネット予約し、13時過ぎに東京・日本橋のたもとにある船着き場へ。… 続きを読む

【ほんのさわり No.226】勝川俊雄『魚が食べられなくなる日』

−勝川俊雄『魚が食べられなくなる日』(2016/8、小学館新書)
 https://www.shogakukan.co.jp/books/09825278

1972年東京生まれの水産学者(東京海洋大学准教授)である著者は、このままでは日本の水産業は衰退の一途をたどり、漁食文化の存続さえ危ぶまれると強い警鐘を鳴らしています。
 資源量が減る一方で消費者の「魚離れ」もあり、「獲れない+売れない→儲からない」という悪循環から漁村の限界集落化が進んでいるというのです。

その背景には、著者は水産政策の不備もあるとします。… 続きを読む

【オーシャン・カレント No.226】森 歩(もり・あゆみ)さん

(写真は森さんのフェイスブックより)

森さんは東京都のご出身。
 外国人相手の日本語教師をしながら、『東北食べる通信』の縁で知り合った岩手の漁師さんのお手伝いに通ったり、わかめを東京・高円寺のマルシェで販売したり、という活動をされていましたが、本年4月、兵庫・但馬(たじま)の豊岡市に移住されました。
 但馬は兵庫県北部の日本海側に位置し、豊岡市はコウノトリや2019年に劇作家の平田オリザさんが主宰する劇団とともに移転された地として有名です。

森さんが就職したのは但馬漁協(JF但馬)。漁協とは漁業者からなる協同組合で、森さんは新製品の企画やオンラインショップの運営等を担当されています。… 続きを読む